2018年5月19日土曜日

シロウオは絶滅しそう。食べるのは文化でも…。

 飲み屋で「シラウオ」(だと思う)を注文した。最近テレビでシ「ロ」ウオを子供が生き飲みするシーンがあって、ちょっとその気になれないよねということなった。違うものだとは思っていたが、混同してしまった。

シロウオをNETで調べてみたら~
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北海道南部から九州南部までと朝鮮半島南部の慶尚南道周辺に分布する。南西諸島には分布しないが、奄美大島からの報告がある。日本に生息する個体は遺伝的に異なる地理的集団を形成しており「日本海系統」「太平洋系統」に分けられる。また、瀬戸内海域は日本海系と太平洋系統が混合していると報告されている

漁には十字に組んだ竹2本で四角形の網を吊るした四手網が全国的によく使われる。網を川底に吊るし、シロウオの群れが網の上を通過したときに一気に引き上げて漁獲するもので、早春の下流域で四手網を繰り出す様は春の風物詩ともなっている。他に地引網や簗などでも漁獲される。簗漁が行われる地域は日本各地にあるが、福岡市の室見川下流におけるシロウオの簗漁は江戸時代からの伝統があり、マスコミで取り上げられる機会も多い。南三陸町の伊里前川では川に幾何学状に積み上げた「ザワ」と呼ばれる石垣の隅におい込んで捕獲する漁をしているが、これは戦後発達した漁法で近隣地域に見られないため近年「しろうお祭」と称される祭が開催されるようになった。

日本の環境省が作成した汽水・淡水魚類レッドリストでは、1999年版で「準絶滅危惧(NT)」として掲載され、2007年改訂版で危険度が増したとの判断から「絶滅危惧II類(VU)」となった。日本ではその他にも各道府県のレッドリストで絶滅危惧種として掲載されており、うち5県では絶滅危惧I類(絶滅寸前種)に指定されている。
•絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)

•絶滅危惧I類 - 山形県・静岡県・兵庫県・徳島県・高知県
•絶滅危惧II類 - 北海道・宮城県・和歌山県・香川県・愛媛県・鹿児島県
•準絶滅危惧 - 青森県・秋田県・茨城県・千葉県・新潟県・富山県・福井県・京都府・岡山県・大分県・福岡県・佐賀県
•情報不足 - 神奈川県
•その他 - 福島県(未評価)・熊本県(要注目種)

 シラウオ(白魚)は、条鰭綱キュウリウオ目シラウオ科(Salangidae)に分類される魚の総称。狭義には、その中の1種 Salangichthys microdon の和名である。ただし、時にシロウオと混同される。体は細長いが、後ろに向かって太くなり尾ビレの前で再び細くなるくさび形の体形である。死ぬと白く濁った体色になるが、生きている時は半透明の白色で、背骨や内臓などが透けてみえる。腹面に2列に並ぶ黒色の点があり、比較的、目は小さく口は大きい。
シロウオとは生態や姿がよく似ていて、料理法もほぼ同じで混同されやすいが、シロウオはスズキ目ハゼ科で分類上は全く別の魚。
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 シロウオは「日本国内の分布域のほぼ全域で個体数が減少している。原因は川や海の水質汚染、または河口堰設置やコンクリート護岸など河川改修による産卵場消失と考えられている。」ということで、「生き飲みの文化」も絶滅危惧ということだろうか。日本の自然環境はここまで悪化してしまった。