2020年6月23日火曜日

ヤマヒルに血を吸われた…

 全くの無防備だった。ヤマヒルに喰いつかれるなんて考えたこともなかった。これまで何回も渓流魚を釣るために山に入ったことがあったのに、一度も経験したことがなかった。カモシカの蹄に入り込んで移動するらしく、昔渓流釣りの本で紹介されたときは、特殊なところでとのことだったので、認識のかなたにあったままそんなところへは行かないと高をくくっていた。

 栃木県の「水源地」で写真を撮ろうということで、山道を少し登ってから川に下って歩いた。ちゃんと山道がはっきりしているところだった。確かにうっそうとした森で、雨が降った後でもあり、湿気があってぬかるみもあった。歩きながら撮影のポイントに気を取られて、立ち止まったことも数多くあった。二時間ほどだったか3人で歩き回って、その水源地エリアからで出た。

 車で少し移動し、湧き水を汲みに行ったところで、2人が足首の上あたりが血だらけになっているのに気が付ついた。あわてて取り払ったものの、何も感じないとのことで、ヒルのたいした芸当に驚いた。敵は意外と動きが早くて、「飛びつく」という感覚が言われるほどらしい。

 友人の別荘についてから、何げなく自分の足を見ると、なんと靴下の中が血だらけ!車の中でやられた。尺取り虫のように動き回るが、くっついて血を吸い始めても何も感じさせないヤツなんて、トンデモないやつだ。ちょうどFacebookの「渓流つり」のページで、ヤマヒルとダニの話が書いてあり、ヤマヒルの生息範囲も相当あるとのことがわかった。登山でもところによっては備えをしていかないと、やられることがあるらしい。喰いついたヒルはどこに行ったか不明だった。