2021年4月24日土曜日

自然あってこその人間模様

 サクラは春先に華やかに皆を引き付けて楽しませてくれる。これから先の気持ちの良い時期の先頭集団だから、写真を撮ろうと思うとサクラぬきには物事が進まない。万人に愛される騒ぎが収まると、いろいろな木や草の新芽が顔を出す。

 この時期の樹々は、青空に薄い緑の小さな葉を噴出して、柔らかそうな呼吸を始める。眺めていると、これからさきの旺盛な繁茂の時期まで想像させて、活気を分けてもらい、ウキウキと元気が出てくるようだ。こんなときに山に入っていって、うまい空気を吸ったらさぞかしいいだろうと思う。いつもなら。今は「人流まかりならぬ」話になるのかな?

 でも、思うにコロナの感染が広がってきても、ペットの犬は「しっかりと」散歩に連れて行ってもらって、電信柱で片足をあげる、(はしたない?)しぐさをさせてもらえる。それなのに人間様の場合は移動してはまかりならぬと、為政者に脅かされるのはいささか不公平だ。自然の中に入ればおにぎりがおいしい。フィトンチッドをあびて、生理的要求に刺激が与えられる。家に閉じこもっていたら病気になってしまう。