2013年5月6日月曜日

日中韓環境相会合、PM2.5対応など協議


 大気汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2・5」などの環境問題で、石原伸晃環境相、韓国の尹成奎環境相、中国の李幹傑次官が6日、北九州市のホテルで会談した。大気汚染に対して3カ国の協力態勢を強化するとの共同声明を発表した。中国は次官級の出席だったが、今後適当な時期に大臣級の会談をと述べ「長期にわたって積み重ねた矛盾が集中的に現れている。もっと美しく調和の取れたアジアを築くため、両国と手を携え努力する」と率直に述べたとのことだ。こうした話し合いはいいことだ。

 「ぎくしゃくした中で…」と石原環境大臣がコメントしたと報道しているが、政治とは本来こういうやり方をするものだろうと思う。緊張を煽るからぎくしゃくするわけで、関係が悪化して最悪武力紛争まで行ったのではたまらない。経済界だって、簡単に中国から手を引けるような浅い繋がりではないのだろう。パイプが増えれば流れはよくなる。

 ただ、この話は突然湧いたわけではなくて、環境省の「北東アジアの環境協力の強化をめざして」との方針で1999年以来毎年開催してきたものだ。東アジア各国との化学物質や各種製品の輸出入が増加する中で、環境汚染を防止する必要から取り組まれていることらしい。