2018年3月30日金曜日

江戸時代だって、「この桜吹雪が許さない」


 官僚的という言葉は批判風に使っている。役所という官僚組織は、間違いなく上意下達の組織であり一般的に広く意見を聞き、民主主義でことを決めていくという形態はないものだと思う。たとえば案件を処理するのは個人責任であり、その有り様全体を評価にかけて、役職と給与に反映させていく。

 組織目的が優先付けされるのは、住民サービスに応える仕事を進めるうえで、必要なことではある。その運営は法的に適合されなければならないし、その結果が検証可能になっていなければならない。社会の変化にも応じて制度が変化していくことが前提に考えられているともいえるのだろう。

 公務員はだから公正中立で、一党一派の影響を受けることがあってはいけない。政治は社会の変化によって応じていくことが必要だ。そこでの議会の重みがある。議会にウソが提示されるのでは何をか言わんやで、他国から奇異の目でみられることになる。

 公文書改竄を「誰が指示をしたか、あの組織がやった」などの追及は当然だと思うが、政府組織がやったことなのだから、もうその責任の取り方はきまっている。

書いたら消せる!



2018年3月29日木曜日

改竄 「竄」とは逃げるという意味もある


 理財局の「職員」が国会の答弁づくりに、どれだけ大変だったのかということを、わざわざ質問するのかよ。28日の証人喚問で答弁のホコロビが見えると、途端に猫なで声のように「大変なのよね。その内容を答弁して」と気持ちが悪くなるような質問がされた。予算編成時には国会対応で、大変な時間と労力を必要とするにはわかっている。

 日常でそうなのだから、そんな状態を作ってきたのは「誰」だったのかは、今さらながら問われる。公務員の削減を当たり前のように率先して要求してきた連中が、「大変なのよね」と言うのかい?だいたい、そんな対応に追い込んだのは、改竄に追い込んだ人たちが原因じゃないの。改竄の「竄」はネズミが巣穴に入ることを表すのが、その本来の意味だとされている。






2018年3月28日水曜日

人も桜も満開な上野公園

 先週土曜日には上野公園に行ってみた。ゆえあってこのところ銀座と上野がテリトリーになっているのだ。とは言ってもそんなにりっぱことではなくて、だいたい宴会がらみのことだ。上野公園あたりも「開発」に手を付けようという意図はあるらしいが、とりあえず今は逃れているようであり、桜見物ではマスコミ報道でも落とすことがない。

 歴史と文化を脈々とたもっているところであり、それが故郷に行き来した過去と重なるところがある。上野の駅構内のスタイルだとかアメ横だとか京成上野駅は、昔と変わらずにあるのが親近感を保っている。渋谷駅のあたりは全く勝手につくりやがってと、文句もいいたくなるくらい、左右上下が不明なところだ。慣れていないせいもあるが、スマホの位置情報などみても、たぶんわからないところだろう。

 いまだに文化の香りを残しているところとは、「激変」とは対立軸になっているように思う。上野公園は外国の人がとても多い。日本のいいところを楽しんでもらいたいと思うが、日本人が花見の暇もないということでは、これでいいのかと思わざるを得ない。






2018年3月25日日曜日

暖気に浮かれてカメラと桜見に散歩

 冷え込んだ冬から脱して、温かみが増してくると話題は「モリトモ」を除くとサ・ク・ラ。「見事散ります国のため」はいただけない世の中だったが、幸いにも北朝鮮のミサイルは「対話途上」でとりあえずの小康状態。これでうまく進んでくれればいいと思っているのに、武力を煽る輩(輩と言っても立派な「政治家」)もおおいに活躍しまくり、憲法改正をなんとか浮上させようと躍起のよう。

 「見事散ります」がまた復活するようでは、せっかく訪れた春なのに桜を楽しむのにも、落ち着かない。桜は咲いて散るのが心を残すし、その顛末ゆえ人の平和な交流にも大きな貢献をしてくれる。なのに伐採という憂き目にあっているのが東中野西口の桜。

 桜は枝を折ってはいけないと昔から言う。そこから腐るからという。それで元から断つ?というわけでなはないだろうが、表向きの理由は枝が線路側に倒れたら、列車の運行に支障ということなのだろう。

 しかし、最初は「ここに桜を植えたらいいね」と始めたわけだろう。70年以上も春をいつくしんできた時間は、そう簡単に「削除」できるものではないだろう。

 切るなという声に中野区は「不健全な木」のみ切るとした。「再開発」の方に気がそぞろの中野区がこの先どうするのか目が離せない。






2018年3月20日火曜日

自然に対して人間の「上から目線」でいいのかが問われている



上記は「放送大学」(テレビ12チャンネル)から

 たまたまみた放送大学(12チャンネル)で、生態系と人とのかかわりを講義していた。「日本で顕在化している気候変動の影響」の指摘は様々な影響が発生していることをまとめている。ほとんどは耳にしたことがある事象で、これだけにとどまらないこともあるのだろうが、ともかくも自然に対しては相当な負荷をかけていることがわかる。

 問題は例えば豪雨災害は、「顕在化」としている状況ではないのではないかと思う。適応策に関する基本的な考え方の方は、自然に対しての人間の側の優位性=上から目線的なものに感じる。気候変動は人間の側がもっとも仕掛けたものだし、経済成長優先をあまりにすすめたための結果としてでてきていることだといえないか?

 とすれば「スムーズな分布移動を可能にする」とはあまりに身勝手ということになる。「移動、移植促進」も同様で、気候の変動の大きさは、ほんの申し訳程度の取り組みで間に合うはずもないし、移動、移植がそのごの時間軸の中でうまくいく保障はあるのだろうか。

 「人為的要因を排除する」はそのとおりでも「生態系サービスの優先順位を考えて」とは、まだこれまでの方向を進めるという意味では、ほめられたものでない。

 「生態系サービス」とは、デジタル辞典によると、「生態系から得ている利益」とされている。であれば、利益のその対価とはなんなのか?どこに支払っているのか?ということになり、経済活動の循環にはなじまないことになる。優先順位を考えて対応するのが見識ということにはならない。

 生物多様性が支えていることを自認するわけなのだから、それを破壊し、干渉する行為は一刻も早くやめるべきことだ。


=デジタル大辞典
生態系サービスとは、「人類が生態系から得ている利益。淡水・食料・燃料などの供給サービス、気候・大気成分・生物数などの調整サービス、精神的充足やレクリエーション機会の提供などの文化的サービス、酸素の生成・土壌形成・栄養や水の循環などの基盤サービスがある。生態系サービスは生物多様性によって支えられている。」

サービスあるいは用役は、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことである。第三次産業が取り扱う商品である。ウィキペディア

2018年3月19日月曜日

「超」とか「めちゃくちゃ」が使える


 公文書の「改ざん」という言葉がほとんどになってきた。政府が「書き換え」と表現しているから、忖度するほんの少数のメディアが「書き換え」と穏やかさを強調している。新宿西口で市民連合の宣伝集会があったので行ってみたがすごい人の数だった。

 市民連合と野党4党の代表が、それぞれ内閣は辞職をしろと訴えた。森友問題が国会で取り上げられ、マスコミも報道して、おおよその筋書きが見えていたわけだが、この公文書改竄が明るみに出たことで、これまでの裏付けがとれたということになった。衆議院解散という不当な手段をつかってまで隠し通そうとしたことが、いまはっきりした姿になってきた。

 公文書とは国民の知的共有財産だということが、公文書管理法に記してあるとのことは、SNSでも流れたていたが、その話も志位氏、我妻氏、ほかの訴えに触れられていた。なるほどそこから問題をたてれば、改竄がどんなにひどい仕業なのか理解が深まる。

 「麻生財務大臣がG20に欠席となったのは、政権担当能力を失っている」と言った中野晃一さんの話は納得。“納税者一揆”の醍醐さんが「佐川国税庁長官が辞任したが、他の「森友悪代官3人組」の二人が佐川に押し付けて逃げようとしている」との話は現状を明快に語っていた。

 あらわれてくる悪行の証拠を何とか隠そうとして、部分的に切り捨てていくだましのテクニックは許されないし、いつまでも続くわけはない。「超」とか「めちゃくちゃ」のワードは今に当てはめるとぴったりくる。


2018年3月15日木曜日

Facebookに投稿されたコウナゴとイカナゴの漁



海の博物館Sea-Folk MuseumFacebookへの投稿
 「伊勢湾のコウナゴ漁が3年連続で禁漁となる見通しであるというニュース。朝食にシラスがあがることも少なくなるのでしょうか。今はほとんど《ばっち網(2隻の漁船で袋状になった網を曳いて魚を獲る漁法)》で獲られるコウナゴは、昭和初期には、団子状になったコウナゴの群れを大ダマで一気にすくい獲るコウナゴスクイ網漁が盛んでした。当館でもこのコウナゴスクイ網漁の様子を展示していますが、コウナゴの習性をうまく利用したこの漁は鳥羽の答志島や神島で残っています。
ここ数年、漁業にとって各地で厳しいニュースが聞かれますが、獲りすぎた結果なのか、海の環境の変化なのか、懸念されるところです。」

一方、播磨灘のイカナゴは取れ始めたが、少ないということがNETで紹介されている。
今年の玉筋魚(イカナゴ)は成育も順調!
解禁時期も9日間早く(226日)、いかなご(新子)は良質なこと間違いなし!ですが、播磨灘の新子の漁獲量は平年を下回り昨年と同様、漁獲量は少ないとのこと…!
漁期がいつ終わるかは不明ですが、今が旬のイカナゴを思いっきり堪能しましょう!
播磨灘(瀬戸内海)の今年も室津産の新鮮なイカナゴが入荷したようです!

 資源管理が対策とされているが、「海の恵み」は北から南までかなり壊滅的と言えるまでの異変がある。管理の範疇には到底及ばないだけの改変が、自然界に起きている。それはほかの魚種にも表れている。食文化の破壊はいっそうすすんでいる。「イカナゴを思いきり堪能」ということ、自分のところがよければ…と聞こえるのは自分だけだろうか。

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イカナゴは地方名があり、稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」、西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。

2018年3月12日月曜日

異変が起きているのに対策は間に合っているのか

コウナゴが禁漁になったということがFacebookに投稿された

海の博物館Sea-Folk Museumさんが写真4を追加しました。
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「伊勢湾のコウナゴ漁が3年連続で禁漁となる見通しであるというニュース。朝食にシラスがあがることも少なくなるのでしょうか。今はほとんどばっち網(2隻の漁船で袋状になった網を曳いて魚を獲る漁法)で獲られるコウナゴは、昭和初期には、団子状になったコウナゴの群れを大ダマで一気にすくい獲るコウナゴスクイ網漁が盛んでした。当館でもこのコウナゴスクイ網漁の様子を展示していますが、コウナゴの習性をうまく利用したこの漁は鳥羽の答志島や神島で残っています。
ここ数年、漁業にとって各地で厳しいニュースが聞かれますが、獲りすぎた結果なのか、海の環境の変化なのか、懸念されるところです。」
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また、播磨灘のイカナゴは取れ始めたが、少ないということがNETで紹介されている。
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今年の玉筋魚(イカナゴ)は成育も順調!
解禁時期も9日間早く(226日)、いかなご(新子)は良質なこと間違いなし!
ですが、播磨灘の新子の漁獲量は平年を下回り昨年と同様、漁獲量は少ないとのこと…!
漁期がいつ終わるかは不明ですが、今が旬のイカナゴを思いっきり堪能しましょう!
播磨灘(瀬戸内海)の今年も室津産の新鮮なイカナゴが入荷したようです!
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 資源管理をすることが対応としてされているが、「海の恵み」は北から南までかなり壊滅的に近いまでの異変があるに思う。それには到底及ばないだけの改変が自然界に起きているのは間違いない。食文化の破壊がすすんでいる。

イカナゴは地方名があり、稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」、西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。

2018年3月8日木曜日

平昌オリンピックが「平和の糧」になれば

 オリンピックのメダル獲得数が13で史上最高という言葉が耳につく。NHKのニュースでは同じコメントの中で2回も言っていた。よいことには違いないが、脅威だとか圧力だのと言う言辞が飛び交う中で思うと、余計「国威高揚」という印象を感じる。

 オリンピックの政治利用と盛んにまくしたてた報道も考え物だが、閉会式が済んで北朝鮮とアメリカ、日本との緊張関係は「対話」による方向へ行くのかどうかということが焦点になった。アメリカ大統領は武力攻撃を含む「対話と圧力」の両方をコメントし、日本は圧力一辺倒の態度をもったままだ。オリンピックを通じて「対話」の糸口が開かれればという流れがアンカーにも見えることが救いだ・・・

 と、ブログを書き込もうと思って数日が過ぎてしまった。韓国と北朝鮮の対話が始まり、少々びっくり目だったが、「核」の問題まで言及されて、南北の首脳会談までセットされたという。アメリカを含む対話の方向へ大きな一歩が進められた。

 「平和の祭典」が文字通りのものとなって、束の間でない平和の時間をとりもどすことを願いたいものだ。「ほほえみ外交」が今度は「抱きつき外交」という表現になり、聞き方によっては嘲笑まがいの報道が続いている。日本が「蚊帳の外」になったとの言葉もでてきた。その言葉違ってはいないが、失政ということだろう。国内の問題でもすべて行き詰ってきた。

2018年3月2日金曜日

痛快なSNSはストレス解消になるけれど



黒塗りの文書をNETで検索したら、その量にびっくり。日本の民主主義の程度がわかる。


その続きが「書き換え」という朝日新聞の記事。開いた口が塞がらない。あらゆる「犯罪」が議会では認められる日本でいいはずがない。