2011年7月3日日曜日

ビジネスチャンス

 シンクタンクが「復興ビジネスチャンス」を物にしようと動いている。復興に名を借りたオリンピック誘致」もそのビジネスチャンスをねらってのことだろう。

 鉄とコンクリートの使い道をもっともらしく作り上げる。それが日常の生活の向上にどれだけの効果をもたらすのだろう。税の使い道をビジネスチャンス誘導に使うことで、経済の発展を促す。すべての道はビジネスに通ずでいいのか、おおいに疑問を感じる。

 宮城県では「経済特区」で漁業に民間企業が参入させると知事が熱心になっている。いま漁業者の生活回復、復興に手がさしのべられないから、一部に「やむを得ない」との声もあるとしきりに報道している。漁業権を漁業者以外にも所得可能とさせることで、漁業者の生活が守れるか。

 大手の会社が大型の網を使って漁獲高をあげるなら、魚はいなくなる。小さな漁船を操っている漁業者は不利だろう。元の漁業が可能になるようにするのが政府の役割と違うのかな。

 魚は季節によって様々なものが獲れる。デパートやスーパーなどでは売らない魚も水揚げされるから、地元では販売ルートさえあれば利用することができる。漁業者にも現金が入る。こういったものもなくなってしまう。

 三浦半島の港でも無名の「魚」が獲れるが、いま魚屋が少なくなっているから、食卓にのらなくなったとのことだ。