2018年9月1日土曜日

永平寺大燈籠流し法要の圧巻


 曹洞宗大本山永平寺の役寮・雲衲衆130名が行う大施食法要(読経と戒名・法名の読み上げ供養)は、見栄えのするものだった。向こう岸に渡ってしまった人への思いをのせて読経が続いた。燈籠流しはそのあと、たくさんの人たちが並んで九頭竜川へ流した。燈籠の数は一万基だとのことだった。

 曹洞宗は、かつての戦争で果たしてしまった役割を「懺悔」している。反省を込めた主張が明快に述べられている。一万の流し燈籠のなかに、いくつもの懺悔がふくまれていることだろう。




曹洞宗のサイトから
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曹洞宗は、1992年11月20日付で過去に関与した侵略と植民地支配について「懺謝文」を表明しました。「ともに生きる喜び」について、「懺謝文」では、次のように説かれてあります。
「われわれは誓う。二度と過ちを犯すことはしない、と。人は、何人と言えども、他によって侵されたり、迫害されたりすることは許されない。人はかけがえのない存在としてこの地上に存在するものだからである。それは国家においても、民族においても同じである。」
省みれば第二次世界大戦以前、国内外にて我が宗門はさまざまな形で戦争賛美や他国の人びとを傷つけるような説教を繰り返した、恥ずかしい過ちの歴史を有しております。今一度ここに懺悔(さんげ)の念をおこすとともに「過ちは繰り返さない」という思いを皆さまとともに受け止め、曹洞宗は「不戦」の立場から、戦争は誰にとっても過ちであることを主張します。
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