2016年4月23日土曜日

写真展で覘く新境地

 「新境地といえども細るわが身かな」というくらいのものかなと今回の写真展を思う。自分が撮った写真がどの程度のものかというあたりは、気になるところだけれども、わからないのが悩みどころで、「いいもの」とは眼力のある人でないとわからないことだ。自分が持ち合わせていないのだから、思い込みから抜け出せない悩みは深くなる。

 自分のものを人目に晒すというのは、相当のモノであるか、やっちゃえという開き直りなのかだとしたら、開き直りに該当することには違いない。ともかく、ゼミの一年の決算の展示会に乗せてもらえて良としたい。

 友人にも来てもらって、観てもらってから酒も飲んで、ちらほら写真の感想を聞かせてもらうことは、開き直りの成果ということになる。おまけに次の旅の相談までできるのだから。講評はその道の達人に任せておくとして、こうして付き合いができることは、人生の終盤にきてありがたいことだ。文化、芸術などには縁遠くきていたのだから、短い時間でどれだけのことができるのか、計ることもできないが、「滝に打たれるつもり」が続くことになるのかな。

 やや疲労を感じないでもないけれども、まだこれくらいのことができると思えば、もう少し先までのレールがあるのかもしれない。ゼミの方々や友人知人のみなさんお陰で、人生の一コマとして残ることにはなった。新境地がまだすっかり見えているわけではないが、明日24日までの写真展が終了してから、じっくりと振り返りたいと思う。