2021年7月24日土曜日

2020オリンピック開催日の身の処し方

 朝シャン。さっぱりしてアイスコーヒーを飲む。昨夜は酒を飲みながら、明日はオリンピック開催日。さてどこへ踏み出すか。国立競技場をさまようかなどチラリと思った。足の具合と暑さで耐えられるかと、覚めてからの言い訳も考えていた。

 聖火が新宿に届くというニュースをスマホで見て、急に出かけてみること決めた。新宿なら近いし。カメラの充電池を入れ換えて、ペットボトルにハンケチを二枚持ち、濡らしたタオルを準備。想像では第一庁舎の前かと思っていたので、行ってみたものの都庁前は近づけずまあそんなものかと反対側へ回り込んでみる。

 駅地下道から続いている都庁の入り口には、「オリンピック中止」の看板を持った人たちが、訴えをして警察官とせめぎあいになっている。「警察に守られたオリンピック」だ。「中止」の世論が圧倒的なのに悪者扱いのようだ。

 中央公園広場にも人がいるし、歩道橋には鈴山の人だかり。最初は走ってくるのを待つのかと急ごしらえの頭で思っていたが、中央公園にも集まっている。望遠レンズを三脚に構えている人もその中に複数いて、特定の方角に備えている。隣の人のおしゃべりで、「五輪の輪」だとやっと気づく。

 カメラをズーム150のものに変えた。誰かが「来た」と気が付いてくれるので、集団の小魚が餌に向かうように、空を見上げる。都庁の空に緊張感のない奇跡が揺らめいて直ぐに消えた。3回空を見上げたところで、集まったストレス解消集団はすっと引いていった。「…に送ろう」という女の子の言葉が聞こえた。ここいらで頃合いかと一緒に駅に向かう。汗びしょになって14時前に家に戻る。今日の昼食はソーメンだ。