2017年2月10日金曜日

キューバの旅 ラテン音楽のノリ その6

 貧しさが、イコール「ビンボー」との嘲笑は適用できない。そんな気がしたキューバの旅だった。日本で「ハグ」をするのは限られた場面しかないが、ツアー現地ガイドさんは知り合いに会うたびにちゃんとハグをするし、街角のどこでも知り合い同士でハグをしている人をしょっちゅう見かける。

 昼食時のレストランはラテンのリズムを演奏を楽しませてくれる。もちろんDVDの販売やチップのためということもあるのだが、キサスキサスキサスやグアンタメラをどこでも演奏してくれる。日本人に知られている曲ということがあるのだろうが、キューバで生まれた曲を日本人が知っているというのも「名曲」たるゆえんなのだろう。その演奏がすべて演奏グループ集団によって違ったものになっている。音楽演奏法の広がりを見せているように思えた。

 バスのガイドさんが、グアンタメラを歌ってくれながら、自分で笑い出してしまった。皆それに乗って大喜び。バスの運転手さんがレストランで、クラーベス(下記画像)の楽器を持ってさあやってみろと、私たちのところを回って歩いたのも、素敵な配慮だった。ともかくとてもノリがいい、貧しいというワードはとても使えない雰囲気のキューバだ。
グァンタナメラ Guantanameraはその歌詞に深い意味があるという。NETで拾った書き込みにあった。
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 グアンタナモはアメリカ軍基地、ブッシュ前政権の人権侵害の象徴として知られる「グアンタナモ収容所」がある、キューバ南東部の都市です。歌は、それよりずっと前のキューバ。

 グアンタナモの娘に、「俺は正直者、ヤシの木が育つところから来た。死ぬ前に俺の魂の詩を聴いてくれ。俺の詩は、きれいな緑、そして、燃えるような真紅の炎。俺の詩は、森の中で隠れ場所を探している傷ついた鹿。俺は白い薔薇を育てよう、7月に1月のように、俺に親切な手を差し伸べてくれる、誠実な友のために・・・グアンタナモの娘さん」というよう内容の歌です。

 熱烈な恋の歌のようでもあり、キューバ革命を少し知っている人には、国民開放の歌にも聞こえます。歌詞の7月は「726日運動」(M26)1月は195911日のキューバ革命記念日ともとれます。ですから、適当に日本語に意訳すると、キューバの人たちが感じる原曲のイメージとかけ離れたものになります。暢気でお気楽な恋の歌ようでいて、この歌詞、深いでしょ?

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クラベース