2014年1月27日月曜日

筋書が描かれたのでは創作であって、事実とは違う場合が出てくる

 アクリフーズ群馬工場の「農薬検出事件」の容疑者が逮捕された。任意同行して逮捕したという報道だが、本人が否認しているというのに、妙な構図だ。なんの理由で逮捕したのかはわからないが、逮捕することには同意したのか、させられたのか。会社からは何の問題もない人だと説明され、「同僚」からは不満を言っていたと、人の描き方はいろいろできるものだと驚いてしまう。「そんなことやる人には見えなかった」「実はこんなことをしたことがあった」と二通りの評価がかならずでてくるのも、事実は小説より奇なりどころでないおかしさを感じる。こういう事件が起こるとついつい、本当の犯人でない可能性はどれだけ尊重されているのかと思ってしまう。

 他人のパソコンを遠隔操作し、無差別殺人などの犯罪を予告したなどとして、威力業務妨害などの罪で起訴された元IT会社員は
「最終起訴から半年たった現在でも、いまだに勾留が続いている片山祐輔被告人。勾留だけではなく、弁護人意外とは一切面会できない「接見禁止」状態も続いています。木谷明弁護士をはじめとする片山氏の弁護団は、接見禁止決定の取り消しを求めましたが、裁判所側はこれを棄却。異議申し立ての準抗告がなされ、最終的には最高裁にまでもつれ込むのではないのか、」という状況にあるとのこと。つじつまの合わないことが相当あるらしい。

こんなことがあると納得する話
「キャッチセールス、どれだけ引っかからないと思っている人であっても、二人につかまって喫茶店で半監禁状態のようにしてセールスされれば、90%以上の方が購入・契約をしてしまうそうです。警察の尋問術はピカイチです。いい意味でも悪い意味でも。職務熱心なあまり、こいつが犯人だと一度思い込んでしまうと、見事にその方向での「自白」を引き出してしまう。そんな事態も十分あるのです。」

 犯行に及んでいるということが事実であることもありうる。そうだとしても、科学的な立証ができていること、本人が圧力を受けないで犯行を認めるということ抜きには、犯人とはならない。「パソコンの遠隔操作事件」は起訴されてから半年もたっている。無罪の可能性が高くなっているとも言われているが、マスコミはこういうことには、ほとんど後追いをしない。昨日の朝日デジタルで、弁護士の動きが伝えられた。


キジドラ速報PC遠隔事件