2017年12月29日金曜日

「世界一」のクリスマスツリー

神戸市で行われた「世界一のクリスマスツリー」と銘打った催しがギネス世界一を狙って行われた。富山県氷見市の山中で発見された高さ30m超、直径約1m、重さ約24tの樹齢約150年のあすなろの木を、切り倒すのではなく根から掘り採りし、新幹線やロケット輸送で用いられる特殊車両と大きな船を使って富山港から神戸まで1000km以上の距離を運んで、神戸市のメリケンパークに植樹された。

そのあすなろの木に、メッセージプレート式の「つり飾り」5万枚を飾り、オフィシャルメッセージオーナメント数でギネス世界記録に挑戦するのだとか。最後はバラバラに切り刻まれて売り飛ばされるという。
 
 復興と再生の名を冠しているのだが、いったいそれで励まし勇気づけになることのだろうか。生の木を根こそぎ掘り起こし大金をかけて移植して、果ては20センチに加工されて3800円で売り払われるという。少なくともあすなろの木は喜ばないだろう。犯罪になるというわけではないだろうが、それが自然に対する人間の態度ということでよいのだろうか疑問に思う。

「全国の人気のイルミネーションランキング」というサイトがあり、イルミネーションは全国で500カ所以上あると書いている。煌びやかに夜を飾る光を見て楽しむ人は多いのだろう。しかし灯の届かないところで、えもいわれぬ苦労を続けている人がいることにも思いがいたらなくては、虚構の光となってしまうだろう。

1人あたりは最低な日本経済の悲しい現実
→日本の生産性は、先進国でいちばん低い
・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
 → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
 → 1人あたりメダル獲得数は世界第50
デービッド・アトキンソンDavid Atkinson(小西美術工藝社社長)

2017年12月24日日曜日

熟年だって忙しい毎日

 熟年同士の話で、時間が経つのは早いというのが、枕詞のように出る。仕事はしていないわけだから、そんなはずはないわけなのだが、どんなに時間を費やしているのか?最近は、朝はパッと起き上がることはない。寒くてグータラして起きると言えばそうなのだが、血圧上昇のことを心配すると、ジワーと動き出して血流を少しずつ上げてやるのがおすすめとのことだから。

 そうするうちには、たしかに以前よりは時間が過ぎてしまって、希少なゴミ出し仕事も少々忙しいことになる。それよりなにより、食事の時からのワイドショーだ。賑々しく時の話題を振りまくものだから、これへの時間投入がずっと増えた。北朝鮮の頻発報道(?)から、逃げ回る政府・モリからカケ問題追及、線香花火のような都民ファースト・小池知事の話題、「なんとか解散」総選挙、角界暴力事件と、目まぐるしく報道してくれて、一日の時間を縮めてくれる。昼食時も同じような報道で、新しそうなネタであればつい見続ける。

 そりゃあこのほかにも、あれこれの打ち合わせと、飲み会もあり、パソコンの前での仕事ならぬ不毛趣味などなど、天からいただいた時間の消化に努めている生業。これを称して、忙しいとはとてもとても言えず、「時間のたつのが早い」と言うしかないこと。


 ツイッターで見かけた現職の仕事、大変な状態と思いつつ。眺めるしかできない役立たず。郵便物は年内にはもう届かないという話もある。景気が回復していると、まことしやかに言うこととの違和感あり。
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 ええ、もう現場は大混乱ですよ……
ゆうパックに携わる社員は完全に労基案件ラインぶっちぎって残業休日出勤繰り返して処理に当たっていますが、やってもやっても終わりません……。管理職や本来現場とは関係ない部署も応援に入って処理や配達に向かっています……

2:51 - 2017
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2017年12月22日金曜日

暴力は遺物の存在、いらないものにしたいこと

 このところテレビのワイドショーは、相撲協会の暴力騒動に乗っ取られて、北朝鮮の報道が後景になってきた。北朝鮮が核実験やらミサイルを打ちあげるたびに、そのニュースでテレビ画面を独占状態にする。そのときに首相がテレビに現れて、北朝鮮の行為に許せないことと「かっこよく」話す。たしか、モリカケ問題が国会で追及されてからは、ぶら下がり記者会見には応じることをやめていたことだったはずなのに。

 そんなことを考えると、北朝鮮が助っ人で現れるがごとき様相だと言いたくなる。きっかけは北朝鮮の無節操な武器示威行動だし、アメリカ大統領の一貫した「挑発」言辞ツイッターが輪をかけて危機を煽りたてる。ここにきてようやく「対話」の動きが伝えられて、何とかその方向に動いていけばと少し安心する。しかしこの状況を最大限利用して、憲法を変えて日本が戦争のできる国に変えてしまおうとする動きと、北朝鮮との「対話はしない」という政府の態度は危険な方向の選択だ。 

 相撲界の暴力事件は、暴力的指導をよしとする封建時代のあり様を引きずる。他のスポーツ界では克服する手は打たれているのに、なくせない甘さが角界に巣くっている。人権や民主主義をわきまえない、つまり憲法の精神を適用できない社会構造への警鐘としなくてはならないのではないか。言ってみれば、軍隊の組織維持の方法としての「暴力」が表で大手を振って歩き出すようなことになってはならない。

2017年12月16日土曜日

アナログを馬鹿にしてはいけない事件

 ブルーレイディスクレコーダーが壊れた。録画がたまったばかりになっているので、マメに見るようにしたら、止まってしまった。エラーメッセージで「本体背面のファンが正しく動作していません。背面ファンを確認ください。」と出た。取扱説明書の指示通りに、対策をしてみたが戻らない。
 
 ふと、ゴミがたまったのではないかと想像した。以前にパソコンの状態が悪くなって動かなくなった時に、修理に出したらゴミが原因だったことがあった。それなら、中を開いて掃除をしたらいいかと試してみたが、開けることができない。

 じゃあ掃除機で吸い出してやろうかと、ダメ元のつもりでやってみた。そしたらなんと動いたではないか。それでしばらく使ったのだが、でもしばらくしたらまた同じ状態になってしまった。やむなく修理に出したが、結構な費用が掛かってしまった。


 JR西日本、新幹線の台車の「油漏れと亀裂」が原因で止まった。ほかの新幹線全部を点検しても異常は見つからなかったとのこと。それは幸いだったが、三日かかかって目視でやったとの発表だ。それで大丈夫なのだろうか?揚げ足取りではないが、「油漏れと亀裂」で臭いが出てくるものかと思うと、事故の名称自体にも疑問が湧く。事故の可能性は0%でなくてはならない。

 それにしても「臭い」によって異常を発見するとは、きわめて人間的なことだった。コンピューター頼みの「デジタル構造」で安全保持はできなかったということか。

2017年12月15日金曜日

ブリ、カンパチの刺身があれば、つまみには上出来だけど

ブリ類の養殖で、稚魚が微胞子虫の感染(べこ病)で成長不漁や死亡してしまうことが多発しているとのこと。養殖では病気がつきものですが、飼料に混ぜた殺菌剤を魚が食べて、食す人間に影響はないものか。大丈夫という「調査結果」がでたことでの扱いなのでしょうが、気持ちはよくありません。
 
ベンズイミダゾール系薬剤の類の薬剤は動植物の殺菌剤として広く使われているようです。フグ類では既に使われているとのこと。天然のブリ、カンパチを食べたいと思っても、稚魚放流したものを食べるのだから、そうはいきません。純粋の天然物がないわけではないでしょうが、日本の魚類は養殖物に頼らなければ口に入らないので、避けるということもできません。

ブリ類のべこ病に有効な治療法を開発
 近年、ブリやカンパチなどのブリ類の養殖用稚魚で、微胞子虫の感染によるべこ病が多発し問題となっています。本病にかかった稚魚は、成長不良になったり死亡したりします。また、死亡せずに商品サイズにまで成長した場合にも、微胞子虫の胞子の塊やその痕跡が筋肉中に残り、出荷後にクレーム対象となるケースが認められ、大きな経済的被害が発生しています。本病に対しては効果のある薬剤が開発されておらず、未だ効果的な治療法はありません。特にブリ類の主要な養殖産地である四国や九州では被害が甚大であり、対策技術の開発が望まれていました。
 水産研究・教育機構は、近畿大学水産研究所、愛媛県農林水産研究所水産研究センター、鹿児島県水産技術開発センターと共同で、農林水産省の水産防疫対策委託事業により本病の治療法の開発に取り組みました。そして、感染初期の筋肉中における本微胞子虫の増殖の抑制や胞子の形成阻止に、フグ目魚類で承認されているフェバンテル(ブリ類を含むスズキ目魚類では未承認)等のベンズイミダゾール系薬剤の経口投与が有効であることを明らかにしました。また、感染初期に投薬を開始することが重要なため、原因虫の微量検出法も開発しました。この成果により本病の治療法が実用化されれば、ブリ類の養殖生産における経済的被害の軽減に大きく貢献することが期待されます。(国立研究開発法人水産研究・教育機構)