2012年1月24日火曜日

作家は生意気でひねくれている?


 田中慎弥氏の芥川賞受賞で、石原新太郎とのやり取りが話題になっている。石原慎太郎が芥川賞の推薦作品は「バカみたいな作品ばかりだ」といったのがことの始まりみたいだ。

 選考委員が作品を対外的に評するのに、そういう言葉はないだろうと非常に不快に思った。「作家」と言われる人間が、そんな言葉でした表現できないのは、作家のイメージを貶める。

 田中氏が「もらってやらないと、都知事閣下が倒れて都政が混乱するからと」切り返したのはおもしろい。

 都知事になにか言うことはと問われて「おじいちゃん新党づくりにいそしんでいただければ」とさや当てをして、見事に評したのはなお面白かった。

 ところで田中氏はつりがうまいらしい。手前みそだが釣りは感性を高めると思っている。自然に接していてしかも魚を獲るという行動がとても人間の本性に近い所業だし、精神的にも心理的にも人間の活力によい影響を及ぼしているのではないかと思う。

 石原氏は東京湾有明北の埋立反対運動の時に「ハゼはどこかへいくでしょう」と都議会で言い放った。こういう感性はつり好きとしてもいただけない。