2013年2月18日月曜日

隕石は軍事兵器ではない


 ロシア・ウラル地方の隕石落下で、NET上でブログがネタにされている。それが、いくつか違ったものになっていておかしい。
「直径2kmの隕石でヒロシマ型原爆の2000万倍程度の破壊力らしいです。直径2kmの隕石でヒロシマ型原爆の2000万倍程度の破壊力」「ヒロシマ型の原爆、30個分ほどの爆発だったらしい(NASA)」「複数の報道では爆発の規模はヒロシマ型原爆の100倍程度だと述べられている」などがアップされ、出回ってる。

 どれも、ヒロシマ型原爆と比べてというのが使われていているが、どうしてヒロシマ型原発と比べているのか、不思議なことだと思う。それを読んでみると「どういう被害かがわかる」「人類が作り出したエネルギーと比べる」と説明している。ヒロシマの原爆では広島市推定人口35万人のうち9万~16.6万人が4ヶ月までに死亡している。から、被害者数では問題にならない。

 それおもエネルギーの大きさとするなら、「爆発物の持つエネルギー」を単純に比較するためにもちだしたものということ。被害を受けた日本から見て、下手をすれば、原爆の「小ささ」を表象するものにならないか。隕石は軍事兵器ではないのだから、そんな比べ方ではおかしくないか。米航空宇宙局(NASA)が、宇宙開発に向けて衛星を打ち上げ、科学技術の平和、軍事共用目的のために存在する政府機関だからでてくる言葉なのだろう。