2016年3月27日日曜日

「学習能力がついた」コンピューターが勝てば…。

 囲碁棋士とグーグルのAlphaGoの対戦で、人がやっと一勝したとニュースになった。人の方が勝つだろうと大方の予想に反して負け続けていたのだから、ほっとしたニュースだ。5番勝負で3敗してからの勝利だから、勝負としてはきまったものだ。対戦相手の過去の勝負手を全部読み込んで、対応するソフトをこしらえたのだからある意味負けて当然と言えるのだろう。だからイ・セドル棋士が、勝った勝負はこれまでの手筋を「変えて」しまったことが一因になったとも言われている。

 この対戦を巡って韓国内から様々な批判が出ているらしい。閲覧してみたら確かにうなずけるコメントがけっこうある。コンピューターと人の対戦が公平なルールになっているものかという点など、IT専門弁護士が指摘することがおもしろい。対戦時にインターネットと繋がれていて、グーグルのクラウドコンピューターの資源を無限に使えることで、あらゆるパターンの手を探索できるなどという方法をとっていることなどは、公平な「競技」とは言えない。

 グーグルは日本のロボット産業を手中に収めている。こうした開発が軍事産業を狙ったものだろうこともうかがえる。敵との闘いにあらゆる場面を想定して、確実に無人で効果的に殺傷できるという「願ってもない」方法はもう使われているらしいが。