2012年10月6日土曜日

首相官邸前デモなんかまだまだ?


 106日の朝日新聞に「反対派 1145回目のデモ行進」という記事が載った。「上原原発を建てさせない祝島島民の会」の活動を紹介したものだ。「今申請を許可することはできない」(山口県山本繁太郎知事)「原発を新増設しない原則の適用対象だ」(枝野幸男経済産業相)との発言で止まったことにはなった中国電力上関原発建設。

 しかしれによって「復活」まで否定していない状況で、島民の会は「中国電力がはっきり止めるというまで安心できない」とコメントしている。30年前から週一回のデモを続けてきた。その回数たるや1145回。高齢化をあげて運動継続の難しさを書いている内容の記事だった。 「私らが死んだら造ろうと思っとるんっじゃろ」と69歳の女性。中心で活動してきたおばあちゃんも6080歳代。

 しかし、3.11以降の原発に対する見方を、根底から覆された状況を見るにつけ聞くにつけ、どうして30年も前から訴えていたことに思いが至っていなかったのか、不明を恥じるばかりだ。しかし関西電力は追いつめられた。これは第一朝日新聞の2面にのった記事だから、これまでの状況と異なっていることは確かだ。

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月に崖の上のポニョ」の舞台のモデルとして知られる、瀬戸内海に面した景勝地「鞆(とも)の浦」(広島県福山市)の埋め立て・架橋計画について、同県の湯崎英彦知事が中止の意向を固めたということが報道された。宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台となった有名なところだが、「景観を守れの声は「外から」の高まりと支持も大きかった。裁判もあり、開発のありかたを巡って紆余曲折はあったが、理のあることは通るという結論に至った。


 「さようなら原発」「脱原発」の声はいまや天の声と聞こえる。完全に断念させる条件は一層大きくなっていると言えるのではないだろうか。それにしても、1145回のデモとは!。「首相官邸前デモ」もまだヒヨコということになるのでしょうか?