若者の「入籍」を祝う会に呼ばれた。我が血筋には頃合いの婚姻対象者はいない(正確には、結婚できない者ばかり)から、最近めったにない珍しいことだった。
~桜とて めでたさ先に 乗っ取られ~
二人の若者のスタートを祝うのに、仲間が寄り集まっての騒ぎだった。騒ぎというと語弊があるが、アルコールを少し入れて合唱中心の祝いとなると、それは賑やかなものだ。ちょうど一週間前だったので、関東には桜の開花宣言がもう少しだった。それに先立っての催しだったが、店のウィンドウには桜がすでに咲いて飾られていた。