2013年2月16日土曜日

スペインの中高生がデモ


 スペインの高校生が教育財政削減に反対してストライキを実施したとのニュースがあった。現地時間で2月6日に200万人が参加したという。2月4日にも汚職の疑惑を追及して、首相の辞任を求めるデモがあった。与党国民党と建設業界との癒着が表面化した。ヨーロッパではこういしたことはめずらしいことではないのだろうが、父兄連合(CEAPA)が支援、支持をしているとのこと。

 中高生(教育改革学生連合(SE))は「無償公共教育を民主的に運営しろ」という要求をスローガンとして出している。このニュースは原文がハングル文字から、訳されているものらしい。日本ではこの種のニュースはあまり伝わらないが、昨年来のスペインのニュースで、緊縮財政に批判する運動が高まっていると伝えられている。国民に耐乏生活を圧しつけて、経済危機を乗り越えようという、日本と同様の状況が起きている。今の日本では、こうした怒りの結集は想像もつかないできごとだ。



 日本だってといってはなんだが、官邸前の脱原発の行動はたしかに続いている。ここに、労働組合のストライキを構えることができたら、と思うとことさらその違いを考えさせられる。「ロッキード疑獄追及」で春闘ストライキを構え、曲がりなりにも打って、大幅な賃上げを獲得したこともあった。要求をまともに受け止められない組合が、大手を奮って原発を認めているようでは、望むべくもないことだ。しかし、過去形済ましておくことでもないことは確かだけれども。