2013年3月3日日曜日

クシャミの政治の責任


 写真講座に出かけた地下鉄の電車で、目の前の女性があわててティッシュを鼻にあてた。ああそうかと思ったとたんに、後ろの方でクシャミをする人あり。誘発されたか我が鼻にも、ツーンとした反応が…。一時こらえたものの耐えられずに、手を当てて「ハクション!」2回。

 誘発というよりは、花粉が一気に通り抜けたのだろう。電車には、衣類に着いた花粉が相当舞っているだろうから、マスクを忘れてきたのがまずかったなと、ようやく気が付いた。地下鉄の駅やトンネルのチリ(汚染物質)は、換気はしていてもかなり多いものだろう。

 PM2.5にしても、問題の放射能汚染物質にしても、なんの対策も聞いたことはないのだから、まあ無防備ということだ。
放射能汚染への対策は言うに及ばす、微粒子状物質(PM2.5)については日本の大気汚染の原因として、その対策が求められてきた。自動車業界からの声では、対策はできたとされているが、中国の「公害問題」以前から、排ガスの観測地で発生が確認されている。

 環境基準が設定されて、20103月に測定対象物質に追加して常時監視体制をとっている。基準を超える日が多くないということで、問題ないしとしているのかどうかわからないが、中国の黄砂に被せて大騒ぎするのはおかしい。

 花粉の問題にしても、大気汚染との因果関係が言われながら、「花粉情報」だけが政治の対応になっている。花粉発生源にたいする対応も自治体任せのまま、国が進めてきた戦後の杉植林政策への無反省が続く。こういう問題を放ってきておいて「土強靭化政策」はないんじゃないのと、下車駅まで頭をめぐらせながら、クシャミを堪えた。