2012年9月10日月曜日

魚離れは、釣りで。


イオンは、水産庁が水産物の消費拡大を狙いに推進する手軽で食べやすい魚ファストフィッシュの国内初の商品として、東北・三陸産のサンマを使った「骨取り味つきさんま」を展開するという。東日本大震災の被災地復興支援もあって、岩手県久慈市漁協、三陸鉄道(岩手県宮古市)と協力してやる。
 

 ファストフィッシュは、生産者、水産関係、流通業者など魚に関わる企業・団体が一体となって魚離れを食い止めるための水産庁の取り組み「魚の国のしあわせ」プロジェクトの一環。初のファストフィッシュとなった骨取り味つきさんまは、「骨を取るのが面倒」「魚の調理の方法が分からない」などといった声に応えたそう。
 
 魚は骨ごと食べるとうまいし、カルシウムが採れると子供のころから教えられてきた。第一、骨ごと食べるのがかっこよかった。そのせいで、骨を咽喉に刺して、よく医者に行って抜いてもらった。サンマの骨はあぶって食べるとカリカリしておいしい。

 調理に便利なように味付けまでやって商品にする。魚離れは、そんなことで減るのだろうか。「便利で早くて簡単でOKなこと」を選択して、食文化が衰退するような気がしてならない。それこそ釣りでも広めて、身近な魚に親しめるようするのも、ひとつの手なんじゃないか。