2021年12月2日木曜日

墓参と紅葉狩りの最後は岳温泉

 長井ダムで紅葉の濃密な景色を堪能した後、岳温泉に向かった。ホテルについて夕食までの時間があるので、庭を回ってみることにした。このあたりは紅葉の盛期がとっくに過ぎてしまったようで、物寂し気な様子が秋の深まりを醸し出していた。最近、「残り少ない時間」にやけに共感の気持ちが重なって、これだって秋の紅葉のうちだと、シャッターを押すことが多い。

 旅の計画は、懐ぐあいを斟酌して、一流どころはなるべく一泊にとどめるようにするのが我が旅の仕様。ピンよりはキリに近いほうを混ぜての宿泊にする。それで失敗したと思うこともままあるけれども、それはそれで記憶にのこって、思い返しては「あのときは」と話題に遡上する。温泉ホテルは団体客が主の大きなもので、温泉もさしたることはなかったので、どちらかと言えば「あのときは」と記憶に残る方になった。

 食事が一部バイキングで飲み放題という変わった内容だった。ビニールの手袋とマスクをして、飲み物をとりに行くというスタイルで、コロナ下でのやり方として定着したのだろう。ビールを自動装置で「泡」までコップにそそぐとは…。これもコロナのおかげなのだろうか。