2013年12月2日月曜日

安全とは思えないボーイング787

 日航のグランドサービス(カウンター業務)の競技会があった。昨日のテレビで特集していたが、お客の質問や苦情にどうやって対応するのかというもので、全国から40数名が集まって競い合いをするものだった。先輩の指導を受けて練習するが、地方の参加者も含め練習時間などは取れない。日航のお偉いさん方も参加して、「グランドサービスの差別化しかない」とはっぱをかけるのが印象的だった。感激と涙の優勝、準優勝者が決まるという筋書きだ。

 ニコニコと苦情に「寄り添って」案内してくれる態度には悪い気持ちはしないが、時によっては「作り笑い」に見えるところもあった。会社のためになのだから、本音と違うことだってあるだろうにと思いながら、(危ない)ボーイング787のことを思い出した。
Jal不当解雇撤回裁判原告団のFacebookで提供している情報では、相変わらずボーイング787はトラブルが続いている。(いずれも11月中)
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@全日空のB787-8型機がシステム不具合で2日連続トラブル
 現地時間28日午前、シンガポール発成田行きの全日空112便・B787-8型機で出発前に機体制御システムに不具合が発生したため、約3時間遅れて出発しました。なお、機体は「JA815A」機で、27日に機材変更になった機体と同じです。

@日航が積乱雲付近でのエンジン出力低下で一部路線をB787-8型機から機材変更
 日本航空は昨日、外国の航空会社が使用している B747-8型機で、積乱雲中やその周辺を飛行するときに、ゼネラル・エレクトリック製のエンジンで出力が落ちるトラブルがあったことから、積乱雲が発生しやすい成田空港=シンガポール線、成田=デリー線などの一部路線で、他の機種を使うことを明らかにしました。また、12月から投入を予定していた成田=シドニー線への投入も取りやめました。積乱雲の中で氷の粒を吸い込むと、エンジン内部で塊になりやすく、エンジン内部を損傷する可能性もある、とのことです。この現象はジェットエンジンでは普通にあるもののようですが、推力低下まで繋がることは珍しいようです。機種は違うものの、同社の GEnxシリーズエンジンを使っているB787-8型機でも推力低下は起こりうる、とのことです。

 日本航空によりますと、8月に同社のシンガポール発のB787-8型機で、5秒ほどの推力低下があった、とのことです。
 なお、全日空のB787型機はロールスロイス社製のエンジンを使っており、全日空の問い合わせに対してロールスロイス社は「氷晶対策済み」との回答を得ている、とのことで、特別な対策はとらないそうです。

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FAA、航空企業に特定の気象状態を回避することを義務付け(787型及び747-8型)
Washington Post(ワシントンポスト) 1126

連邦航空局(FAA)からの命令により、ボーイング787型機及び747-8型機を運航する航空企業は、一部の非常に大型の嵐(積乱雲)を避けて運航することが義務付けられる。

27日に発行される予定の耐空改善命令(airworthiness directive)は、ゼネラルエレクトリック製エンジンの内部への着氷を防ぐために発行される。

当該命令により回避すべき気象状態には、60マイル以上の範囲にわたる雲を伴う嵐が含まれる。

FAAによれば、エンジンへの着氷が推力を失う原因となった事例がこれまでに9件判明しており、これらのうちの2件は、747-8型機のエンジン損傷を引き起こしたという。

日本航空は、このような嵐を回避するため既にいくつかの飛行ルートを変更した。米国では、ユナイテッド・コンチネンタル社が運航する7機の787型機のほか、一部の貨物輸送用の747-8型機がこの命令の対象となる。

ユナイテッド航空の広報担当は、まだ今のところ、この着氷の問題による飛行ルートの変更は行っていないと話している。
……

@日本航空のB787-8型機がブレーキ不具合で遅れる
 21日午後820分頃、成田発デリー行きの日本航空740便・B787-8型機が離陸しよう
としたところ、ブレーキの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は離陸を中
止してゲートに戻りました。点検したところ、1本のタイヤに4個あるブレーキ駆動装
置の2個が不作動になっていました。整備のため、この便の出発が2時間39分遅れまし
た。

@全日空のB787-8型機が防氷装置不具合で6時間遅れる
 18日午前9時半頃、成田発上海行きの全日空919便・B787-8型機の出発前点検で、主翼防氷装置に不具合が見つかり、機材を交換して、約6時間遅れで出発しました。

@全日空のB787型機で充電器トラブル
 16日午後7時半頃、羽田空港で整備中だった全日空のB787-8型機で、メインバッテリーと充電器の電圧低下を示す警告が表示されました。バッテリー本体に異常は見られず、充電器を交換したところ警告は消えました。このため、充電器の不具合とみられています。全日空では充電器のメーカーに調査を依頼しました。
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