2011年6月21日火曜日

スカイタワーの省エネという切り口だけでは

 東京スカイツリーの省エネ効果が発表された。「省エネ型地域冷暖房システム」によって、夏のピーク電力を40%から50%、冬で41%から52%カットできるという。

 地中温度を利用するシステムも利用、建物から地下にのばした配管に水を循環させて熱交換することで、冷暖房も効率をいっそう高められるとのこと。このほかLED(発行ダイオード)を使用することで従来の4割の電力削減できるといっている。
 そういう切り口の評価もあるけれども、東京の電力事情はそれだけでない問題を抱えているのではないか。

 「東京電力の発電量割合で22%が原発頼り」ということ現状に目をつぶったままの評価でいいのだろうか。実際これから「節電対策」で乗り切らなければならない事情もある。

 省エネになるとされる「40%から50%」というのは、「60%から50%」の分の電力消費量が現状より増えるということだから、すなおには喜べない。