流行語大賞が2日に決まった。「ユーキャン新語・流行語大賞」は年末の行事として毎年楽しみにしている。どんな言葉が行きかっていたか、そこ言葉から社会の出来事を連想することができる。「安倍ノミクス」がいくのではないかとか、「ブラック企業」が入らないかとか、考えながら待っていた。
トップテン
年間大賞 ◆今でしょ! 年間大賞 ◆お・も・て・な・し 年間大賞 ◆じぇじぇじぇ トップテン 年間大賞 ◆倍返し
トップテン ◆アベノミクス
トップテン ◆ご当地キャラ
熊本県に関係していればキャラを無償利用できるという使い勝手の良い許諾方針で世界を駆け巡る熊本県の営業部長くまモンさん
トップテン ◆特定秘密保護法
この法案に関して熟知、かつリーダーであり「機密を開示せよ裁かれる沖縄密約」などの著者で知られるジャーナリスト西山太吉さん
トップテン ◆PM2.5
1950年設立以来60年以上日本の気象を追い続ける一般財団法人日本気象協会
トップテン ◆ブラック企業
ブラック企業対策プロジェクト共同代表でNPO法人POSSE代表にして若手論客・今野晴貴さん
トップテン ◆ヘイトスピーチ
世界各地のデモを研究している国際政治学者五野井郁夫さん
特 別 賞
◆被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう
東北楽天ゴールデンイーグルス
安倍ノミクスが年間大賞に入らないでよかった。大きな企業だけが潤って、賃金に回ってくるのは待っているとか、それを批判されるとオズオズと経済界に「お願い」の席を設けて、アリバイをつくった。というのでは言葉として行き交うとしても、内実はよくない。
私的には、「ブラック企業」がいいと思っていた。Facebookでもツイッターでも、この言葉は相当つぶやかれていた。なにより、その対策を主張した人が参議院選挙で当選したのだから、その重みがあると思うけど。
「おもてなし」は、オリンピック招致が成立したことで、福島の復興や原発の対策が「もてなされる」なら賛成。したがってブラック。
「いまでしょ!」は原発なくすのは…ということで使わしてもらおう。 「倍返し」は企業体質の悪弊を告発したところはいただくとして、特定秘密保護法案の強行採決なった今のセリフ。
「特定秘密保護法案」は今なら選に入ったことだろう。
選考の基準は「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」
選考委員会は、姜尚中(作家・聖学院大学全学教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)