2020年8月3日月曜日

写真展が終わって

 今回の写真展は、特別な記憶に残るものだった。新型コロナの感染拡大が、「自粛」以後に増大している中でのことだったので、案内のハガキを出すのもはばかられる状況だった。開催を止めた方がいいのではないかと、相談はしたが開催日が近づいてくるなかでは、舵を切るまでにはならなかった。

 写真展は開催をしているところもあるし、良いのかどうかはべつにしても、日常の生活が「動き出し」OKという環境にあった。開催前日の727日に会場側での作品掲示があり、いつもどおり掲示のセッティングを確認した。ぐるりと見渡して全員の写真をみたとき、「ああ、写真はやっぱり飾らくちゃいけないよな」という声が思わず出た。ここまできただけでも成功だと、来訪者は昨年より減るだろうことを予想して話になった。

 8月2日に写真展日程が終わり、来観者は昨年の半分ほどだった。いつもの友人にも会うことができたし、「三密」を気にしながらの事後交流をしたグループもあったが、久しぶりに外に出てしゃべることになった歓びで、いまさらながら「生きている」実感を味わった。こうした時期に来訪してくれた方々には感謝の思いあるのみ。幸せなことだった。