2013年10月31日木曜日

トンネル完成お喜び申し上げにトルコまで。

 アジアとヨーロッパをつなぐ海底トンネルが完成して、安倍首相が国会を放り出してお祝いに駆け付けた。大成建設の事業にかかわることでしょうに、「日本の技術協力だ」ということで。
 しかし、政治との癒着はすごいものだ。大成建設のHPにも自慢げに載せているが、これまでの実績のページをみて驚いた。全部ではないが、書きぬいてみた。あるわあるわ、八ツ場ダムにまでからんでいる。大型公共工事にはなくてはならない存在だ。というより、政策誘導でなりたっている存在と言うべきか。

1963年、名神高速道路天王山トンネル
1964年、名神高速道路米原トンネル
1969年、日本坂トンネル
1987年、青函トンネル
1997年、本州四国連絡道路 神戸・鳴門ルート
1998年、東京国際空港鉄道トンネル
2003年、九州新幹線 田上トンネル
2008年、13号線新宿七丁目二工区土木工事
2009年、圏央道笠森トンネル
2009年、上信越自動車道薬師岳トンネル
2009年、八ツ場ダム仮排水トンネル工事
2009年、四国横断自動車道 焼坂第一トンネル工事
2010年、第二京阪道路 小路トンネル工事
2010年、北関東自動車道 塩坂峠トンネル工事
2011年、日本海沿岸東北自動車道 大茂内第二トンネル工事
2013年、紀勢自動車道 荷坂(にざか)トンネル工事

 大成建設が造ったトンネルの写真を見ながら、穿り出した土砂の行く先と、固めたコンクリートに使われた土砂は、どこから手に入れたものかを考えてしまった。出来上がって、その苦労には万歳のセリフが合うとは思うが、場合によっては水脈を壊し、コンクリート砂利を取り出すのに別の山を削っただろうことを考えると、「日本の技術力」万歳にはならないだろう。建造物を造るということはそこに合ったものを壊すという裏打ちが伴う。それが当たり前だとなる精神構造にも影響を与えることになっていないだろうか。