2021年8月21日土曜日

隙間というイメージはちょっとネガティブ

 隙間バイト、隙間収納、隙間テープ、隙間産業と使うと少しポジティブになる印象があるが、この言葉の使いようは比較的新しいことだと思える。歌は世につれではないが、時代の変遷によって、ことばも変容を迫られることになる。「隙間風」だと障子や壁の間から入ってくる風、「夫婦の隙間風」などと使われるとよいイメージにならない。「隙」だと勝負のときのポイントとされる。勝つ場合と負ける場合の原因としてよくいわれる。必ずしも科学的とは言えない場合もあるようで、注意を喚起する精神的意味合いを持たされる。

 新型コロナ感染の「蜜」が拡大の元だと「隙間」をとることが再三繰り返され強調される。蜜の元は家庭を除けば、都市生活の過密さが要因になっていることで、通勤電車、仕事場、学校、催事会場、デパ地下など人が集中しているところが、好んでウィルスの繁殖場所として絶好の場所になっている。さっさと感染拡大を遮断すべく十分な感染検査もしないし、あいまいなワクチン入手の接種待ちで、対策の「隙間」を攻撃されている。

 しかもデルタ、ラムダ型と変異を重ねて容赦ない。一度下火にした国でも再拡大しているところもあり、なかなか火消しまでには至らない。人類の側の軍事大国がいかに軍拡をしようが、核兵器を増量しようが叶わないところは滑稽でもある。 

我が家は隙間か
在宅で働くところ
家族感染するところ
自宅療養するところ
自宅放置死させられるところ
医療崩壊というけど、家族崩壊、いや政治崩壊と違う?