歩かない日が三日も続いては、身体にも良くないが精神的にも良くない。足下が凍っていて少し危ないが、ゴミ出しがてら歩く。
ゴミ出しだけは1500歩程度だろうと、回り道しながら歩いた。人家がない林の奥の方へ行ってみる。片側は刈り取られたままの田んぼが、何枚か広がっている。足下からばりばりと音がする。水たまりの氷がわれている。乾いたいい音だ。
足下を気にしながら進むと、奥には給水記念碑があった。昭和49年と書いてある。飲料水というより田んぼの水を引き込むための物だろうか。導水して浅い遊水池を作っている。
遊水池は底に黒いシートを敷いてある。これは水温を上げるためではないだろうか。水温を上げてから田んぼに流すと想像した。車一台がやっと取れるほどの道の途中に池があり、目をこらすと灰色の濃いが数匹ゆったりと泳いでいる。