2022年2月7日月曜日

追いかけて来なくともよい疫病神

 顔にできた日焼け跡が少し膨らんで、痒みが出てきたので皮膚科に行ってみた。そう悪いものではないとの事で一安心した。その部分を薬で「焼く」ことができるとのことだったが、放っておくことにした。特段の障害がないのだったら、やたらいじらないのも方法かと思い、そう医師に話すと笑っていた。

 この週は何時もの内科に加え、無呼吸症候群の診察もあったから、3回も出陣することになった。日常なんの役にも立っていない我が身のように、メンテナンスを必要とする中古人間は、ずいぶんと医療機関の世話になる。だから余計にコロナの対応でもまさに献身的に感染者に対応する姿には頭が下がる。

 でも賑やかにテレビに出現する「健康食品」の個人的感想に全幅の信頼を置くわけにもいかないし、やっぱり「医療」への信頼は大きいものだから手立てを尽くして、援助が考えられるべきは当然のことだと思う。ある医師がコロナ対応に責任を持ちきれないと、職場を去るということまで起きていると報道していた。

 濃厚接触者でも自宅で「療養」として診察も受けないで、陽性者認定をするなどというだけではなくて、診療機関は発熱外来を閉じるというところもでている。大阪では陽性者数のカウントが持ち越されているし、死亡者数が飛びぬけているというのは、保健所削減などで体制が取れていないことが問題と見る以外ない。国会の答弁で「日本の死亡者は他の国に比べて少ない」と言っているが、「死亡者をなくす」という言葉は聞こえない。

 韓国の閣僚は「感染者と死亡者を出さない」と記者会見で語っている。言葉の問題だけではなくて、「死亡者を出さない」と本当に思っているのだろうかと疑問を感じる。検査キットを配るといいながら、一般には無料キットはすぐ枯渇してしまい、ワクチン接種は「早く」の声には前倒しと言いながら「8カ月原則」という文言を活かしたままにしている。

 国会中継を見ていると、「内閣は良くやっていると思う…」という問答さえしているのは、これから先「経済」優先のための「野放し政策」なのかと考えてしまう。オミクロン株の別系統「BA2」が空港の検疫で313例確認されたと厚生省発表。専門家組織は「感染力今より強く警戒」と。疫病神は誰なのだ?