2013年7月15日月曜日

大丈夫なのかヒコー機

 ボーイング787は試験飛行中の火災から、2013年に入り、ブレーキの不具合、バッテリーからの出火、燃料漏れ、潤滑油漏れなどのトラブルが続いている。バッテリーからの出火事故では、連邦航空局(FAA)が耐空性改善命令を発行し、運航中の同型機すべてが世界中で運航停止になるということになった。原因がバッテリーに関連している部分のなにかでも、原因は特定されていないまま、改善をしたので大丈夫ということでの使用再開になった。ボーイング社の対策を信用してのOKサインを、アメリカの連邦航空局出して、「連動」して日本も認めると使用を再開した。ボーイング787は、どういうわけか日本が相当(世界62機中日本は29機)保有している。7月12日の夜にもロンドンで同機の火災事故が発生した。原因がバッテリーなのかどうかはまだわからないが、垂直尾翼の前の天井部分が内部から焼けているとのことだ。

ボーイング777もこのところ事故が続いている。
同機のウリは「従来のボーイング社製の機体を運行してきた航空会社でもパイロットが違和感なく最小のトレーニングで本機へ移行できるよう配慮されている。」ことなっている。要するところ経費節減だ。これが、先日のアシアナ空港での事故に関連しているのだろうか。原因はまだ、明らかにしていないが、「自動操縦と習熟」がキーワードのようだ。機体全てがコンピュータ上で設計された最初の商用航空機であることが、安全を担保しているとは言えない。

ボーイング777ファミリーは、1995年以来1000機以上が製造・運航されている。運航開始当初から長らく全損事故は発生していなかったが、2008年にブリティッシュ・エアウェイズが初の全損事故(777-200ER型機)を起こし、2011729日、エジプト航空の777-200ER型機(SU-GBP)がカイロ国際空港でコックピットから出火し全損した。先日は76日、アシアナ航空の777-200ER型機(HL7742)がサンフランシスコ国際空港で着陸に失敗、炎上し全損した。
 いずれも777-200ER型機だが、なにか共通の原因があるのだろうか。7月9日にも、日航の同型機が「油圧系統の異常」で羽田に引き返している事故があった。

 傍若無人に飛び回るオスプレイは、かなりの確率で事故を起こしている。生態系に影響を与えるからという批判でハワイでは飛行訓練を止めたのに、日本に持ち込んで勝手に各地で飛行訓練を繰り返している。防衛白書は当然ながら根拠がわからない「最大限配慮して運用して」「機体に問題なく安全」を報告している。


地上の生活もさまざま事故の心配は多いが、空からも…などと考えたくもないことだ。

着地するまで、不安が…。この度の旅では無事だった。…着地の瞬間の揺れが止まるとほっとする。