2013年7月16日火曜日

微にいり細に入り情報を採り込んでいるGoogleとYahooの情報をアメリカNSAが利用

 Googleの「地図」は、自宅の家の周りまで写真を撮って、だれにでも公開している。ちょっと気持ちが悪い。様々な「仕事」のターゲットにされていることだろう。
 福島第一原発の爆発の時は、(多分)その状況が目に入るのを避けるために、相当期間が過ぎるまでマスコミ関係にも出させなかった(のだろうと思う)。テレビでも遠くからの映像はあったが、悲惨な状況は後になってわかったことだった。

 そのときGoogleの地図で福島第一原発を検索したら、原発の建物の惨状が航空写真で映し出されていた。率直にびっくりした。この「地図」は岩手山麓の片田舎の木造建物さえ、分るほどだからすごいものだ。しかも全世界を定期的に調べなおして更新しているわけだから、その企業の「規模」もわかる。

 パソコンのNET関係では、ブログにしてもホームページやSNSの交流サイトにしても、やっていくほど個人の情報を出していくことになるから、書き込みの増加によってもどんどん蓄積されていく。その遮断をどうするかへの心配も必要に出てくる。であっても個人の力量ではいかんともしがたい。発信する情報の信頼性は、ある程度発信する側の「露出」が欲しい。でないと、アップされた情報をどこまで信用していいのかという問題も生じる。

 NSA(米国国家安全保障局)が情報収集・スパイ活動をしていることが報道されているが、ニュースによると、GoogleYahooは情報提供をしているのではないが、その情報収集行為を黙認しているらしい。中南米などを中心にターゲットになっている。一日数億の情報収集となれば相当の範囲でやられているのだろう。ヨーロッパの国でも市民の電話やNET通信を傍受、在米公館、EU本部を盗聴しているという。日本は米国と「同盟のお付き合い」だから、緊張関係ということでなくとも、対象外ということではなくて沖縄基地問題をはじめ、集めたい情報があるのではないか。外交ルートだけではわからないことはたくさんあるだろう。

 日本でも「さる機関」が、国内でも同様のことをしているだろうことが想定できる。日常生活でパソコンを使わなけばいいという選択はあるが、好むと好まざるとにかかわらず、そうはいかない社会に変容してきた。若者中心にアンドロイドだのスマートフォンだのと、まさに日常の生活がNETなしでは済まないし、日本の選挙運動でも「自由化」の方向から利用することに変わってきた。エジプトは「エジプトの嵐」から後も、民主化の道程に時間がかかっているが、NET中心の情報伝達が主要な場面で、暴力を排除した運動へすすんでいくだろう。

 よりよい民主的な社会をつくるのに役立てられるなら悪くはない。もろ刃の剣のようなところもあるが、使いようで価値が高まるものなのかもしれない。