2014年2月17日月曜日

真室川から銀山温泉

 213日朝チェックアウトの前に、昨夜断念したNET接続設定を、フロントで聞いた。「使用書」を渡されて、ドライバーのインストールをしなければならないような感じで、どうもよくわからない。皆が帰る支度ができてしまったので、やむを得ず終了することにして、会計を済ませて外出る。ホテル近くの金山川で最初の撮影をして、流れのずっと下流にあたる真室川へ行ってみることにした。流れがずっと太くなって橋の上からの眺めがいいところだ。途中、昨日探しきれなかった「朝陽の撮影ポイント」の場所がもしかしたら、逆の道かもしれないと思いだし、昨日曲がったところとは反対方向に行ってみた。ありましたよ。最近気になっているけど、記憶が真逆になっていることがあって、いよいよかなどと、悲哀を感じることがあるのだが、ともかくもこれで気がかりなことが解消した。

 前回の撮影の時に宿泊した梅里苑の下、真室川にかかる橋まで行ってみたら、案の定なかなかの景色で満足した。ちょうど山に陽が入ってきていて、見栄えがよい時だった。一時で冬に景色は変化していくから、ちょうそれおも計算に入れることも必要だと、先輩が教えてくれた。金山町中心部にとってかえして、蕎麦所「草々」に寄ることに。朝方そこの脇を通った時に、暖簾が出ているのが見えていたので、役場に車を止めてから向かった。

 12時前でまだほかの客が誰もいないときだったから、しばらくぶりのおしゃべりをして、写真コンテストに出したことなど伝えた。「金山の応援団」は手帳を持って来ればそば代も100円引きになるということだった。そういえばもらってあったなと思い出した。そこからは瀬見温泉に回るかどうか考えたが、時間がきつくなるようなのでやめて、宿泊地の銀山温泉に向かうことにした。

 旅館は温泉街の奥の台地にあった。温泉街には、坂を下りて7.8分歩かなければならなかった。一息ついてからカメラを持って出かけたが、ちょうど雪が降ってきて、カメラを濡らさないようにしなければならなかった。まだ時間が早いせいか、人の姿はあまり見えない。宿泊の旅館はやっと抑えることがで。きたというから、客はたくさん来るのだろう。新しい感じのお土産屋と、内装を変えた古い旅館、古いまま朽ちていきそうなところもある。相変わらずのたたずまいをみることで、変わらないでいる安心感を生む。

 来たのも数回になったが、昔の「らしさ」が少しずつ変化しているのを実感する。バスが温泉街に運んでくれるというので、夕食の酒は控えめにして備える。バスに運ばれて、またしても降り始めた雪のなかを、撮り歩いた。一緒に行った若者隊は元気で写真を撮っては騒いでいた。浴衣のままで厚めの羽織を着ている勇者もいる。そちらのほうも、おかしそうだったが撮るのは控えた。散策していた我々の外は、温泉街の客たちは表には出ていないようだった。雪がドカドカと降っているのだから当たり前のことだが、表には出なかった温泉客の見世物になっていたようで妙な気分だった。