2012年2月26日日曜日

年金が消えていく

 企業年金の運用事業で資金の行く先がわからないと、なにがわからないのだかよくわからない話。


 公的年金の責任放棄の結果生み出した、企業年金制度の導入で、やむを得ず賃金から割いて積立をした。これも民営化の一種だったのだろうか。


 運用すれば利息を生んでもどってくるという、不確かな博打にかけたようなもの。ちゃんとした公的年金を整備すべきだという意見がなかったわけでない。


 いまや共済年金も厚生年金と一本化してしまおうとする法案が出される気配。成り立ちが違うものを、「多い方はけしからぬ」という論法で改革するという。改革ではなくて改悪だ。


 かつて国鉄の民営化の時に年金が破たんすると言って、共済組合の年金財源から一部を回したという「改革」もあった。カナダなら革命が起きるという話を聞いたことがある。


 おとなしくしていると、何をされるかわからない。先日、支給される年金から、介護保険の徴収額を天引きするという通知が来た。まったくこういうところは、しっかりしている。