2015年2月21日土曜日

能登、白米千枚田の珍景もカメラに

能登の旅一日目の夕方近くに、世界農業遺産になっている白米千枚田に着いた。先日A新聞にL・E・Dを使ったライトアップの写真が紹介されていたので、ここを撮ろうとは言わずもがなの予定に入っていた。到着時は雨だったもののほどなく止んで、寒ささえ堪えれば絶好の撮影になった。

ホテルの食事は遅くしてもらって、6時半まで千枚田を撮って、ライトアップも撮ろうということに、もちろんだれの反対もなくて頑張ることになった。手がかじかんでくるが、何回もあるチャンスでないので、懸命に撮り続けた。確かにライトアップの効果が上がっているようで、いまどきにしては観光客が結構集まってきていた。雨が止んだうえに、遠目だが西方には太陽の明かりさえ見えて、今回の旅の満足度を高めてくれた。

 以前にもブログに書いたが、この田んぼはオーナー制度になっていて、四季折々の訪問者で賑わいがあるらしい。農家が立ち行かなくなって、観光農園としてにぎやかなのを否定するわけではないが、世界農業遺産として「遺産」になったことを農耕民族としては釈然としないものを感じる。TPP交渉も内容が秘密のままにすすめられているが、日本の農業全体が「遺産」になってしまっていいものだろうか。だからというわけではないだろうが、高名な政治家がオーナーになって、農業を「支えている」という珍景も記録として撮っておいた。