2013年2月27日水曜日

PC遠隔操作事件の容疑者が関与を否定している


 4人が誤認逮捕された事件は、新たな容疑者が逮捕されている。報道だと、決定的な証拠があり、犯人という筋立てに「説得性」がある。だがしかし、報道をそのまま信用していいのかどうかは危険で、そのまま呑み込むことに疑念をもつ。警察(検察)による事件への対応がおかしいと思うことが、最近特に多いようなので、素直に信用していいのかとの余念が先に出てきてしまう。

 ニュースを見るにしても眉に唾を付けながら見聞きすることになる。警察の発表に基づくニュースのネタ構成となっているようで、小出しのネタ提供によって報道が動いていくような報道ぶりだから、もうひとつ真実に迫っている気にならない。

 ジャーナリストの江川紹子氏が、Yohooニュースに書いた記事では、容疑者を事件と結びつける決定的な証拠があると報道されたのに、いまだに160名もの捜査員が証拠集めに苦労しているというこの事件。マスコミが「オタク」だという人間像とはだいぶ違うようだし、警察は決定的な証拠はマスコミが勝手に描いているとまで言っている。「猫に首輪をつける彼の映像」もそんな映像はないはずだという弁護人の指摘以降、「立ち消え」になってしまったとのこと。

 足利事件で菅谷利和さんの無罪を証明した佐藤博史弁護士が、当番弁護士の依頼で実質的にかかわっている。後は野になれ山となれみたいな報道が多いから、後追いにでも見ておかないと危ない話かもしれない。