2013年5月16日木曜日

汚染水の海洋投棄許されません


 福島第一原発の汚染水洩れや停電などのトラブルが続いて、「収束宣言」とはほど遠い状態にある。汚染水対策もしかりで、地下水の水漏れの予測があったのに、原子力産業の身内で処理をして失敗している。地下水の流入を止めるための提案も拒否して、地下貯水槽などを造ったものの、その貯水槽から汚染水が漏れ出している。さらに、溜まり続ける「除去済み」汚染水を海洋放出するという。これにはトリチウムが含まれている。

 トリチウムについては、NETで見てみると自然界に存在していいて…というあの手の説明が出てくるが、以下のものがわかり易かった。
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…問題なのは「体の中に入れてしまったとき」だ。
 残念ながら水と完全に一体化してしまうので、水に含まれてしまう「スパイ」のようなヤツなのだ。これを垂れ流すのが今回、岐阜県瑞浪市で実験されようとする施設で、これが水に混じってしまう。水は私たち人間が最も多く摂取する物質で、呼吸を除くとほぼ半分になる。そこにスパイが入り込むのだ。ところが体の中でこれがベータ崩壊すると、体の内側からだから防げない。
 ピストルで撃たれたとき、突き抜けたときの方がエネルギーが出るので被害が少ないが、この場合はその逆になる。抜けて体外に出ることがないのでダメージが大きくなる。そしてわずかな量なのに被害が出るのだ。
 ちなみにICRP(国際放射線防護委員会)などの被曝に関するダメージ量(シーベルト値)などは、特に内部被曝の場合は信じない方がいい。外部被曝も過小評価だが、さらに桁外れにデタラメだからだ。…

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 トリチウム入りの汚染水を海水で「希釈して」とはよく言ったものだが、投棄するという馬鹿げてかつ簡単な方策を、今度は地元の漁協の了解を得てやるのだという。

 政府も自治体に説得回るというからなにおかいわんやだ。昨日のFacebookに「海の生物に断れ」というコメントがあったが、そのとおりで海は世界に通じているのだから、世界にも説明責任があるだろう。東電の対応はNYタイムズ論評でも対応を懸念されている。

 放射能汚染の影響が将来どう出てくるのか。人による受け止め方の違いで違ったものになるとか、チェルノブイリのときとは違うとかという「説得をする文書」もたくさんあるようだが、こちらが実験台にされるのではたまらない。

以下は→双葉町NET から」
都内の線量当量率 2013.4/17現在
国が定める除染基準は、「毎時0.23μSv 以上」
浅草 浅草寺本堂階段横の側溝 0.58(μSv/h) 
上野 恩賜公園ラジオ体操広場の彫刻 0.29
新宿 歌舞伎町劇場通りの街路樹 0.28
二子玉川 新二子橋橋脚下 0.28
東京 JR東京駅丸の内口業務用エレベーター脇 0.26
渋谷 JR渋谷駅ハチ公口路上 0.25
早稲田 早稲田大学大隈庭園の完之荘雨どい 0.25
横浜 JR横浜駅東口駅前広場トイレ脇 0.25