2012年3月9日金曜日

徹底的に長期に放射能汚染の調査が必要


 NHKが放射線物質の調査を徹底してやるべきだと、アナウンサーがコメントした。これ自体重要なことなので、やっとNHKもそうなったと思うところ。

 チェルノブイリの状況を昨夜のテレビでやっていたが、長期に(今でも)放射線の測定をしており、メッシュで定期的に変動を調べている。低かったところでも気象条件などで、線量が上がっていく場合もあった。国家予算の2割を使ってこれにかかわる政策をしていると。

 その中で、ミミズの検体を調べたら高濃度の汚染があったということだった。日本でもこれが、渓流魚に影響することがあるのではないだろうか。栃木県の16漁協が、渓流魚の放射能汚染によって解禁時期が延期になっている状況を受けて、「キャッチアンドリリースで」と県に申し入れたとのこと。福島や栃木県の渓流魚は線量が比較的高い。

 渓流魚はミミズが大好きだと言われる。もう何年か前だったが、ちょうど今頃、ヤマメの発眼卵放流のカゴの回収で秋川の支流に入ったときのこと、ちょうど雨の後だったときだった。ドバミミズがぞろぞろと歩き回っている場面を見た。あまりの多さにびっくりしたことがある。

 このミミズ、大きいからイワナを釣るときには絶好のエサになる。ミミズは腐葉土がエサ場だから、腐葉土にセシウムがあれば蓄積される。森の落ち葉にも当然付着しているだろうし、渓流に流れ込んで有機物から水生昆虫、魚へ蓄積していくことになるだろう。

 そんなことより、人間の生活に大きな影響を受けている方が問題だというのも当然だけれども、自然を生かした風、太陽光、水力(無駄なダムは除く)、波浪、地熱など再生可能な方法をないがしろにしてきたことが今の事態を生んだ。

 少なくとも掛け違ったボタンを戻す道に行かなくちゃならないだろうと思う。水産庁の調査(と言っても各都道府県の調査の集計)でも渓流魚が対象になってきたのは当然だ。つり愛好者の権利にかかわっている。