2018年7月23日月曜日

暑いときは「暑い」と言って避けた方がいい

 ラジオで、「暑い、暑い」と言わないようにしようと言っていた。ひところと言ってもだいぶ昔だが、我慢が大事と言う観点で「暑い」と言わないことが、美徳みたいにされてきた。落語もこの点は笑いの対象になっていた。心頭滅却すればなどということは、目下は通用しないだろう。

 集中的な豪雨も熱波も、これまでの常識を覆す気候はすさまじいばかりだ。小学校にクーラーがないのが当たり前だったころよりは、いくらかはクーラーが設置されるようになったものの、予算がないからとおろそかにされているところもけっこうあるようだ。

 新一年生の小学生が、暑い中行列を作って公園にいくなどの行事が、気温が高くなっても「中止できない」という状況は、なんだかわかるようであっても、人命を尊重する点からは改善が必要だろう。今までとは違ってきているのに、今までと同じ常識で対応していては、問題解決にならない。31度にもなったら我慢も何もない。ひたすら避難することに越したことはない。

 御嶽海が夏場所優勝したが、面白いと思ったのは練習を軽減しようとしているらしいこと。6場所をこなす力士たちは「労働強化」にあっているようなものだ。だから「休み」をとることが、体力維持のために必要なことということだとしたら、何かうなずける。横綱、大関が多く休場ということは、「お休み」を真剣に考えた方がいいかもしれない。

 大鵬は場所中にホテルの「冷房」のなかで眠って体力温存したという話を聞いたことがある。