2014年9月7日日曜日

東京大改造で得られるものは

2020年オリンピック招致が旗振り役で、東京の「再開発」計画がすごい勢いだ。都市開発はこれまでも、官民がかりですすめられてきた。旧来の住宅地をつぶして、ビルを大量に建造して「ニギワイ」のある街を造ってきた。身近な所でも、その改造はとどまるところなく、次々と新しいものができあがった。しかし、その結果が働くものと住民からの目として見た場合に、すなおに喜べることになったのかどうかは疑わしい。

一勤労者として、はたまた住民としてその成果を受けたことに思い当たることは、どれだけあるか。高層ビルの上から、はるか下を見下ろす快感を味わいながらビールを飲む瞬間に、「おお」とその気分を表すことくらいはあっても、先を争う通勤時間帯や周囲が敵と見紛うような人の交差。昼食は休憩時間にはならない食糧の確保の苦労。住地域の商店はスーパーに凌駕されて、開店時間を延ばして生き残るか、シャッターを閉じる選択しかないかのような始末。静かだった住宅地も、マンションの建設や事務所の増加で地域のゴミ収集にも物議がおこる。そういう風情はなかなか文学にもならないようで情けない。

ケンプラッツ「東京大改造」(日経BP社のHPで会員登録が必要…無料)からコピペした東京の開発の動きだが、昨年9月のオリンピック招致決定以降でも、驚くほどの開発計画が予定されている。これだけの莫大な資本投下のあとにくるものは何だろう。バブルがはじけた後の…記憶は残っている。

神田川に桟橋現る、御茶ノ水駅の改良工事が始動
2013/09/10

上野がゆるりと近代化、下町にも再開発の波
2013/09/26

リニア駅周辺で始動する大規模プロジェクト
2013/09/30東海旅客鉄道(JR東海)が2027年の完成を目指すリニア中央新幹線について、詳細な駅の位置やルートを明らかにした。既に、リニア駅の周辺では複数のプロジェクトが始動している。それらについて解説する。リニア中央新幹線の詳細については既報「リニア詳細、全ルート・6駅の位置が明らかに」を参照してほしい。

田町の車両基地移設が完了、山手線新駅いよいよ
2013/11/25
 

東北縦貫線は「上野東京ライン」、14年度末開業
2013/12/09

西武新宿線でも連続立体化が始まった
2013/12/24
 
どうなる横浜駅大改造、西口はJRに一本化
2014/01/17
 
街との共栄目指すJR高架下施設が開業
2014/02/04
JR中央線東小金井駅(東京都小金井市)付近の高架下に、商業施設「nonowa(ののわ)東小金井」が開業した。施設の延べ面積は4600m2、うち店舗面積は2400m2で、飲食や雑貨店など21のテナントが入居する。周辺の商店街と協議を重ね、地域への回遊を促す仕掛けを盛り込んだのが特徴だ。

横浜駅大改造を縮小、線路上空には建てない
2014/03/10
 
渋谷は地下もスゴくなる、クルマも自転車も
2014/03/24
 
JR渋谷駅が大移動、17日夜から準備工事
2014/04/16
                     
渋谷に「春の小川」は復活するか
2014/05/07
 
広がる池袋東口、エコミューゼに続き新ホールも
2014/05/20

6月に着工、渋谷駅の46階建て超高層
2014/05/27

品川新駅の衝撃、13haの巨大複合都市を創出
2014/06/03
 
品川新駅で湧く近未来の“湾岸”鉄道網
2014/06/18
 

新宿御苑かわしバイパス開通へ、計画から半世紀
2014/07/02
池袋と新宿、渋谷の3つの副都心をつなぐ明治通り。JR山手線の内側に沿って走る東京都内の幹線道路だ。慢性的な交通渋滞が問題となっているJR新宿駅の東側で、明治通りのバイパスをつくる工事が静かに進んでいる。
 当初の計画が決まったのは、今から約70年前。しかし、バイパスは開通することなく、長らく止まったままになっていた。希少な樹木の群落がある新宿御苑の敷地に道路が掛かる計画となっていたからだ。
 バイパスを整備する東京都は2005年、道路の構造を見直してこの群落を回避できるように計画を改めた。工事は10年からスタート。20年の東京五輪を前に、ようやく開通のめどがついた。
 
東京駅丸の内側に大広場、17年春に誕生
2014/07/04

飯田橋駅はカーブも勾配もきつかった!
2014/07/11
東日本旅客鉄道(JR東日本)が72日に飯田橋駅を改良すると発表。カーブしているホームを新宿方面に約200m移設して直線化し、西口駅舎も建て替えて駅前広場を整備する。

モノレール試乗で羽田空港の未来が見えた!
2014/07/18
 東京の浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールに17年ぶりに新車が登場。715日に報道関係者向けの試乗会があった。新車両は18日から定期運行を始める。首都高速道路が625日に羽田線の更新計画を発表、720日には空港船着場に定期航路が開通するなど、羽田空港を巡る動きが慌しい。モノレールに乗って空港に向かうと、羽田周辺の未来が見えてくる。
滑走路と駐機場を増設へ
 モノレール試乗会に先立つ78日、国土交通省の交通政策審議会が首都圏空港の機能強化について中間取りまとめを公表した。羽田空港については2020年開催の東京オリンピックの前後で、処理能力の’拡大へ向けて新滑走路を設置するなどの案を盛り込んだ。

ついに着工、渋谷大改造の全貌
2014/08/01
 「50年や100年に一度」といわれる規模で進む東京・渋谷駅周辺の再開発。シンボルとなる最も高い「渋谷駅街区東棟」の工事がいよいよ本格化する。731日に起工式が開かれた。東急東横線の地上線路跡地で進む再開発も含め、渋谷大改造の全貌を詳報する。
 
品川は大丸有と並ぶか、鍵は京急線の地平化
2014/08/05
 品川は大手町や丸の内、有楽町と並ぶ「国際交流拠点」となるか。東京都が717日に公表した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」から将来像を読み解く。

都が示したガイドライン案は、約630ヘクタールの広大なエリアを対象とする。都心最後の大規模土地利用転換を見据え、街づくりやインフラ整備の方向性を打ち出した。8月をめどに正式決定する。

御茶ノ水の線路脇で耐震工事が進行中
2014/08/19    
神田川の右岸に沿って設置されているJR東日本の御茶ノ水駅の周辺では、大規模な耐震補強工事が進行中だ。実施箇所は、神田川に掛かる水道橋と昌平橋の間の約1.2km

羽田空港アクセス線
2014/08/20
JR東日本は819日、羽田空港と都心を結ぶ新線「羽田空港アクセス線」を整備して東京・新宿・新木場の3駅方面と空港を直結する計画を明らかにした。新線は羽田空港新駅東京貨物ターミナルまでを結ぶ約6kmの地下ルートだ。

「オヤジの街」にシャンゼリゼは出現するか
2014/08/21
「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)が開業した611日、ビルの足元の路上に2つのオープンカフェが誕生した。目指すのはパリのシャンゼリゼ通りだ。虎ノ門から新橋まで延びる環状2号線(新虎通り)沿道では街並み再生のルールが決定。昭和のオフィス街が大きく変わろうとしている。
 地上52階建て、高さ247mの超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)が開業した611日、ビルの足元でもちょっとした変化があった。虎ノ門から新橋までを結ぶ「新虎通り」にオープンカフェが2店舗誕生したのだ。
 歩道上にパラソルを広げた両オープンカフェは、東京都が進める「東京シャンゼリゼプロジェクト」の第1号として設けられた。観光客のほか近隣のオフィス街や官庁街に勤める人々が気軽に立ち寄り、にぎわいを生んでいる。

「新東京」名乗るのは品川か新駅か
2014/08/27
東京の南のターミナルである品川駅は今後、リニア中央新幹線のホーム建設をはじめとする様々な計画が進み、東京駅に匹敵する拠点に生まれ変わる。リニア駅を新駅とみなせば、慣習に倣って「新東京」駅を名乗るところか。

品川は北もアツい、一足先に大変身
2014/09/03

リニア中央新幹線や新駅の開業計画で盛り上がる品川駅。その北隣では一足早く再開発が進んでいる。2000年以降、人口がおよそ3倍に膨らんだ東京・芝浦。最寄りとなるJR田町駅の東口北地区に生活の一大拠点が誕生する。かつての埠頭の街は今なお変化を続けている。