2020年11月7日土曜日

7月豪雨の爪痕か その2

 10月の山形「墓参り」は、紅葉の楽しみが加わる。新庄の墓に参ってから向かった肘折温泉。途中の紅葉は素晴らしいだろうなと思っていたのに、それなりの程度と見えたのは、何回も通ってきたせいもある。肘折温泉はすぐ脇を流れ下る銅山川の氾濫で、護岸が壊されていて、修復している橋は工事中。ふもとに下る片方の道が使えず、温泉街への出入りにも障害がありそうだ。

 温泉旅館がみな営業をしている様子だったのはなによりだった。宿泊予約はいつもの旅館が一杯で、ほかの旅館を利用することになった。初めての宿だったが、お人よし老夫婦のもてなしぶりは、さすがわが田舎という気分になった。食事中壁を隔てたグループの山形弁にも和ませてもらって、豪華さでは味わえない「ひなびた湯治」の雰囲気に浸った。そうか、その気分を写真に撮らなければいけなかったなと後で反省した。

 翌日山形県内を南下する中、カーナビには通行止め表示がたくさんある。集中豪雨の被害は東京で報道されるだけの認識ではすまない。全国ではどのくらいの被害が出ているのか、山形県内の被害状況を調べてみたら9月末で25件あった。温暖化対策を急がないと大変なことになっていくと実感した。