2013年10月21日月曜日

台風後の神田川

 久しぶりに神田川を眺めに行こうと思い立った。ようやく秋の気配になって、長袖を一枚余分に来てでかけた。歩くのにもちょうど良い頃だ。26号台風がきたときには、神田川の警戒水域に達したとのサイレンが夜中に2回も鳴った。翌日には、都市河川らしくさすがに水量は減っていたが、雨量が多かっただけに、まだ多めの水が流れていた。富士見町あたりで川を覗くと、今は水は平常になっていた。平水になった川は、いらない汚れをみんな流してしまったようで、徹底して清掃をしたように水も川底もきれいになっていた。
荒れ狂って多くの犠牲者まで生んだ台風が、一方でやった仕業だ。気持ちの良いほどの流れだ。


 以前に来た時に、川底に水流を変えるかのような、切れ込んだ水たまりで、鯉が見えたところへ通りかかった。なんと鯉が何匹も固まって悠然と泳いでいる。水深5メートルも上まで流れた水に抗して、なぜこんなことができるのだろうかと驚いた。善福寺からからか、井の頭公園から流されてきたことも考えられる。そうだとすると、ここに以前棲家としていたとしていた鯉たちは、この台風で流されてしまったものだろうか。いずれにしても、このエリアがよりどころになっている。川はやっぱり魚が居るのが、本来の姿だろう。見てほっとするのはそのせいか。今回は、その水のエリアの他に、川辺に植物が生育するのを前提にしたような、塊を見つけた。かつて神田川整備の際に、意識されたものだろうか。