2014年4月9日水曜日

久々のカレー作り

 主婦から料理の「権利無償貸し付け」を受けてから二週間はたって、カレーづくりに挑戦した。カレーは作ったことがあると言っても相当前だったから、S…カレーを溶いて最後に入れるというやり方だった。「トロリ溶けてるリンゴと…」なんて固形のルーができちゃってからは、余計作り方は簡単だという観念があって、いわばバカにしていた。

 鶏肉は味付けがしてあるもので、解凍してから時間がたったもので、フライパンで火を通してあったものを使うことにした。ジャガイモ、ニンジンに玉ねぎがあればいいわけだから気楽なものだった。油をほんの少し、ニンジンと玉ねぎに鶏肉を混ぜて炒め、ジャガイモと水を加えたのだが、この水の量が上手く調整できなかった。具材の量に合わせなければならなかったのと、煮た後で入れたルーの量も合わなかったようで、水を加えて調節したりしたので、味が薄くなってしまった。

 見た目は確かにカレーではあるが、締まりのない味付けに仕上がってしまった。食べられないわけではないが、さすがに息子からも好意的な声がでてこなかった。息子は朝しか家では食べないので、そのために朝の一品を必要とする。年寄りだけならそんなに気を遣わなくても間に合うのだろうが、そうはいかない。ソースをかけた方がいいよと言ったが、息子はそのまま食べていた。朝方冷え込んでいたせいか、寝冷えして腹具合がよくないと言って、ベーコンとカキナを混ぜた炒め物も少し食べただけだった。


 カレーがるよと娘に声をかけて夕方には来ることになっているので、カレーにS…カレー粉を溶かし込んでみたら、味がしっかりしてカレーのようになった。カレーは鍋ごと冷蔵庫に舞い込んで、夕方温めた。娘は「食えるよ」と言って評価してくれたから、つくり甲斐が二日目にして報われた。アスパラを茹でて、かける直前にカレーに混ぜたのが今回の工夫のつもりだったが、色は悪くないものの、ちょっと味わいが違うかなという気もした。