2019年1月27日日曜日

魚とりたきゃ木を植えろ

 北海道の漁協婦人部の「合言葉=魚とりたきゃ木を植えろ」は、ずいぶん前のことだが、いまではごく常識のことになっている。石巻でハゼ釣りをしたとき、船頭さんが山を大事にしているということを話していた。海を大切にするということは漁業に携わる人だけではなくて、志向ではあるが釣りを楽しむ者にとっても、深刻な問題となっている。

 いちいち「釣り」に結びつけることに気が引けないこともないが、変容を余儀なくされている海も川もいまや、「自然」がなくなってしまったかのごとくに感じる。海が生き物であれば、大きなストレスに直面していると言わざるを得ない。

 鴨川はキス釣りでも有数な場所だ。ここに巨大なメガソーラーを造るという。森林を伐採するということになれば、鴨川の海の生き物はどうなっていくだろうか。原発稼働の「代わり」と、事業の合理化をしようというのだろうか。伊豆半島の森は江戸時代「魚付き保安林」として大切にされた。いまは江戸時代より「落ちた」時代なのか?