2012年9月18日火曜日

過去の歴史を置いておくのでは進まない

 北京の反日デモ5000人の乱暴狼藉を、日本のマスコミが煽り立てている。領土問題は、これまで国同士の戦争の火種になってきた。日本が中国に対してやってきた過去の歴史をそのままにしておいては、領土問題を解決するのは難しい。

 過去の侵略戦争の歴史は日本でも、政治の上で清算ができていない。ここから軍事行動による争いを「やってはならない」とする歯止めをかける主張が弱いのではないだろうか。中国政府も暴力を使うデモを民主的権利と思っているわけではないだろう。しかるべき対応をちゃんとするべきだ。

 冷静にという主張が中国でもあると報道しているのに、日本のマスコミが煽り立てることばかりに腐心するなら、かつての違反の歴史を繰り返すことにつながる。81年前の今日、柳条湖の鉄道爆破事件から始まった15年戦争の悪魔の負遺産。

 「関東軍が満洲事変の口火とするため自演の鉄道爆破事件を起こした謀略事件である」(ウィキペディア)ことを、知らぬ過去のこととしておくだけでは済まない。

 自民党の総裁選挙で、「自衛隊を増員して…」などと言う程度の知恵だから、今まで領土問題が進展しなかったのではないか。領土問題を棚上げしてきたのは誰なのかさっぱり自覚がないようだ。NHKでも「暴動」を詳しく取り上げて報道するが、それなら40県以上で開催されている脱原発集会が、整然かつ冷静に中国よりはずっと大きい規模で行われているのに「詳しく報道しない」のはなぜなのか。