2019年1月25日金曜日

山梨県早川のリニアトンネル建設残土置き場は大丈夫?

 駿河湾のサクラエビが、漁にならないほど減少している原因を、突き止めるために静岡県が、富士川の汚れについても調査することになったことは、先日のブログに書いた。汚濁は支流の早川の雨畑ダムへの砂泥がそのもとになっているようなのだが、そこにリニア新幹線トンネル工事の土砂の残土置き場にしているとのことなので、その場所について確認してみた。

 「早川町内雨畑地区発生残土置き場における環境保全について 平成2810月東海旅客鉄道株式会社」の資料に表示のある残土置き場は、地図の下部にある。

 図面ではやや不鮮明ではあるが、グーグルマップによって該当箇所の想定をすると下図のところになる。あるいはこの近くの別のところの可能性もあるが、それでも河川のごく近くの場所ということになる。


 場所は早川支流の雨畑川の合流点の少し上と思われる。河川は、ほぼ土砂で埋め尽くされていると言ってもいいほどで、通常水量はわずかしかない。早川町は多くが河川がつくったこの狭い地盤にへばりつくように位置している。いつ訪れても河川のなかにショベルカーが土砂を運び出している。






 土砂の発生が非常に多いことが河川沿いの様子からわかる。急激な降雨によって、流量が増えた場合は、残土を巻き込んで下流に押し出すことも考えられるのではないか。このほか3カ所に、リニア新幹線トンネル工事の残土置き場が設置されている。