2017年9月9日土曜日

バッシングはどこまで行くのか

 政治家になるには、名が通って知名度が高いことが、一番の条件となる。票を集めれば良いからだ。政治家としての資質というのも、ひとつの言論として存在感のあるNET社会に洗われて、どんどん批判にさらされるようになった。たとえ新聞やテレビ報道に手を尽くして、控えさせるということがあっても、不祥事を隠し通すことは難しくなった。

 「色恋沙汰、不倫」は、マスコミ、情報発信方のエジキとして格好の材料となっている。それが政治家となると、日頃の「悪政」の恨みもあるから、報道ネタとしてはすばらしい視聴率稼ぎになるだろう。しかし政治活動の倫理的要請はあるにしても、それ自体が犯罪かのようにまで叩くのはどうなのだろうと思う。

 投票に込められた重みから考えれば、当然ということもあるにはある。「不倫」をこれほどまでに報道するのは異常ではないかと思っていたら、新聞に「不倫報道 なぜこんなに過熱?」という記事が朝日新聞に載っていた。文春が記事元のニュース(山尾氏)では「羽鳥モーニングショー」は約45分だったとのこと。メディアコンサルタントが調べたところ、「不倫」が含まれる在京キー局の番組やコーナーの放送時間はここ2年「異常な増え方」をしているとのことだ。

201427時間42
201521時間29
2016170時間5
2017120時間54

 同記事では、不倫に伴う慰謝料の相場が10年前と比べて、2,3割減だ下がっていると弁護士が語っている。「裁判所が、円満な家庭を維持することの価値が下がっている、と考えているのかもしれない」ということだが

 許せぬこと、寛容との境が時代によって変わるのは肯定するとして、根掘り葉掘りの追及が必要なこと、ほかにもいくらでもあるのではないか。