虚鯊は「ウロハゼ」。関西で好んで食べられている。すしネタでもいけるとか。「あーそーべー」は山形の方言で、一緒に遊ぼうとの意味。ウロハゼは関東の海でも増えてきているもよう。温暖化の影響かもしれない。夏のハゼ釣りのとき、マハゼに混じってつれるが、「つりの競技会」となると、邪魔者にされることがある。
駐車場にバスが停ると渓流が目の前を横切っていた。渓相がよくて、魚もいるのかと思えるほどだった。太鼓橋を渡り少し長めの階段を上っていくと本堂がある。お寺はそう大きくはなくて、観光地によくある派手さはなく、悠然として時を過ごしてきた雰囲気があり、静かなたたずまいだった。京都や奈良にいるのかと思うほどの格式も感じられた。特に今の時期だからこその紅葉やコケの表情が、秋の化粧をまとって、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。