2015年7月7日火曜日

写真展と能が終わって

ほっとしているのは間違いないが、見てくれ来てくれとお願いした方たちとの交流と、その周辺作業で率直くたびれた。
能の道成寺は、息子がやることとて感想なりのことも本人が受け止めればいいことだが、何事も次の糧にというあたりは本人が胸にとらえられるかどうかは、少々心配なことだ。「道成寺」は室町時代以前にもあったとかということらしいから、それだけでも「深い」ものがあるということなのだろうか。しかし、伝統を伝えるのにはもうちょっとわかりよくてもいいのではないかと思うのだが、継いで行くということなら、「一般大衆」にも近づいてくれてもいいのじゃないかと思う。


席料の設定も高いものだ。伝統文化をつないでいく永続性も、大切な要素だから高い設定になるのかもしれないが、ちょっと思い切らないとなかなか行こうかということにはならない気がする。声をかけた方のなかでも興味があるという、あるいは好きだという方もおられたから、気軽にいける値段設定であれば観る人も増えるだろう。しかし、その運営にかかる費用もなまじなものではないことも、息子の言動からうかがえる。国なり自治体が伝統文化を大事にして後世に渡せるように配慮すべきところだろう。



 直前までご指導下さいました先輩諸氏のお言葉通り、思いきっ
てやることを心がけました。まだまだ足りないことばかりですが、
これを新たな出発点と定め、励んでいきたいと思います。
伊藤 眞也