2014年2月4日火曜日

「世界一エコで安上がりなオリンピックを!」へ答えない知事候補もあり。


 「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」が12月13日に青柳正規文化庁長官に申し入れをした。要望書は「新国立競技場建設による重要文化財聖徳記念絵画館の周辺景観への懸念について」で、内容は、重要文化財である聖徳記念絵画館の周辺環境への配慮と50年たった国立競技場の文化財としての価値についての2点。「世界一エコで安上がりなオリンピック」と言って承知したこととはかけ離れた新国立競技場建設が進められようとしていることに対してのことだった。
 この申し入れは、「招致が決まればあとは…」という流れに異議を挟んだもので、筋が通ったものだ。この会が都知事候補に「東京五輪と新国立競技場についての公開質問状」を出した。回答は百様で「オリンピック中止」から「返上」という回答もある。
 宇都宮氏が項目ごとの質問に答えているほか、内藤氏がほぼ項目に沿って答え、桝添氏は「街頭演説で駆け回っており、回答が難しい」として答えず、細川氏はオリンピック後、遺産が使い続けられるよう過大は建設を見直すとしている。田母神氏は返事をしていない。五輪準備への政策が重要なわりには、「有名」力大物候補者の回答はそっけないものだ。このNET署名は13676名人が応じている。

「神宮外苑と国立競技場を未来へてわたす会」設立趣旨
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 猪瀬都知事は「1964年の東京オリンピックの遺産を有効利用し、世界一エコで安上がりなオリンピックにする」と発言していました。ところがなぜか、昨2012年に新しい国立競技場のデザインコンクールが行われていたのです。主催者は独立行政法人・日本スポーツ振興センター、審査委員長は安藤忠雄氏。
最優秀に選ばれたのはイラク出身・ロンドン在住のザハ・ハディド氏。まるでUFOのような形の巨大なものです。自転車競技のヘルメットという人もいます。11万平米の土地に29万平米の広さの競技場を建てるこの計画、予算の1300億では出来そうにありません。3000億とも噂されています。しかも70メートル(マンションでいうと20階建て以上)のため、東京都の都市計画審議会は日本で最初の風致地区、神宮外苑の高さ規制を20メートルから75メートルへとまともな論議もないままに緩和してしまいました。このままいくと、神宮外苑のあの美しい銀杏並木、重要文化財の聖徳絵画館の左後ろに、この巨大な競技場が建ってしまいます。そんなこと認めるわけにはいきません。そうしたらきっとたくさんの木が切られるでしょう。そうしたら霞ヶ丘都営アパートの住民も二度目の移転を迫られます。
 コンクールの粗雑さ、デザインや防災面での不安については建築家たちも異論を唱えています。わたしたちは市民の目線から、この新国立競技場計画を考えたいのです。巨大な建物を造っても需要がなければそれは子孫への巨大なお荷物です。たくさんの都民、国民がこの問題に興味を持って、東京の空をもうこれ以上狭くしないこと、東京一極集中をこれ以上進めないようにしませんか?国民の税金でつくられるのですから。そう考えて「神宮外苑と国立競技場を未来へてわたす会」をつくりました。
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賛同者の皆様
私たち「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」は先般、東京都知事選の立候補者に「東京五輪と新国立競技場についての公開質問状」をお送りしました。
◎公開質問状と回答内容はコチラ→回答

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