2015年4月9日木曜日

NHK朝ドラ、輪島の朝市で、あのおばちゃんが出演

 一昨日、NHK朝ドラの「まれ」を見ていたら、輪島の朝市の場面が映されていた。朝市の露店の前で、「まれ」が動作をする場面だった。先日のブログでも書いたが、撮影の場面が我が写真撮影のテリトリーと、またバッテングした。この前のブログは、宿泊した旅館の周辺のことだったが、今回は「まれ」が自転車で通う輪島の朝市の情景だった。ドラマだからストーリーの主役に焦点を当てるのは当然としても、全く同じ対象を映したという点は面白い。

 あわてて先輩に知らせたら、先輩の長年の輪島通いでできたおばちゃんとの絆で、「この人を撮らないでなんとなる」という思いだったということだった。私はあとから同行させてもらって、オズオズと人を撮るという「困難さ」と闘いながらのことだった。先輩は撮った写真を次回には届けて、顔つなぎをするということを心がけていた。だから顔見知りになって、2年前にはこのおばちゃんから写真を貰ったお礼にと、鱈の卵で合えた魚を帰りの列車で食べなと、差し入れてもらった。これが絶品の味だった。今年の2月のときも、時期外れで、出店者が少ない輪島朝市を撮りに回ったが、そのおばちゃんは、娘さんと元気に魚を捌いていた。

 ドラマは主役が焦点で、背景のおばちゃんたちは顔も上げられずに、魚を捌いているところを後景にされていた。我が方は「おばちゃんたち」を主役に写真を撮ってきたわけだが、目的が違うにしても下地にされた感じがして、気にいらない。ドラマの主役がいま所在する「大沢」地区の撮影でも、普段なら人っ子一人見えないようなところも、エキストラ出演や、住人が外に出て撮影の様子をうかがっていたりして「活気」づいていた。「人気ドラマの制作」によって、地域経済に「潤い」がもたらされるメリットも、否定はできない。としても、観光依存で地域の発展を計るのでは、底が浅いものだと思うがどうなのだろうか。


NHKの朝ドラ「まれ」





90歳に近いおばちゃん。元気です。
(2015.2.12撮影)



2月は仕入れ商品が少ないので…
(2012.2.12撮影)